全日本大学野球選手権で準優勝  福井工大野球部・下野監督来越し交流 上越2私学からも入部

 全日本大学野球選手権大会で準優勝した福井工業大の下野博樹監督(60)が22、23の両日、上越を訪れ、関係者にあいさつ回りをした。

 福井工大は北陸大学野球連盟代表として全日本大学選手権に10年連続全国最多43回目の出場。強豪を連破し、決勝では東京六大学野球連盟代表の慶應義塾大に敗れたが、過去最高の準優勝と躍進した。

 下野監督は社会人野球のNTT北陸でプレーした後、福井工大初のOB監督として平成21年に赴任し、13年目。「人として当たり前のところから掘り下げてやろう」と人間力育成に主眼を置き、「大学生なのに、ではなく、大学生だからやろうよ」と部員に声を掛ける。

一躍「時の人」となった体重130キロの大きな体と口調で、人を引き付ける下野監督(22日、関根学園高野球部監督室)

 近年は関根学園高や上越高から選手が入部し、レギュラーにはなれなくとも、学生コーチなどの立場でチームを支えてきた。「野球を諦めるのではなく、続ける理由を探そうと。努力はいずれ花開く」と部員に説く。

 年に2~3回は上越や新潟に来ているといい、今回は夏の大会前の両校に顔を出した。22日夜は、大学時代に同じ捕手で切磋琢磨(せっさたくま)したという同期の浅野浩之さん(60、上越市南本町3)と再会し、大学選手権準優勝などの近況などを語り合った。

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