工事中に抜け出せなくなって… ショベルカー 川の中に5日間 東長崎 燃料抜き終了、引き上げ計画中

しゅんせつ工事中に水没したショベルカー=長崎市、八郎川

 長崎市東長崎地区の八郎川河口で、ショベルカー(重機)が水没したままになっているとの情報が長崎新聞の情報窓口「ナガサキポスト」のLINE(ライン)に寄せられた。工事を発注した県長崎港湾漁港事務所によると、ぬかるんだ川底から抜け出せなくなった。
 同事務所によると、発注先の建設業者が25日、護岸工事に伴い、作業船を入れる水深にするため、重機を川に入れ、底のしゅんせつを開始。同日午後3時ごろ、緩い地盤にはまり、動けなくなった。操縦していた男性は脱出し無事だった。
 燃料の流出は確認されていない。事前に汚濁防止用フェンスを設置し備えていた。同事務所は地元の自治会や漁協などに状況を報告。翌26日に重機の燃料を抜く作業をした。
 現場の河口は潮の干満差が約0.5~3㍍と大きい。同事務所は満潮時に作業船で引き揚げる方法を検討しており、7月10日ごろまでに撤去したい考え。「重大な事故にならないよう全力で取り組んでいる。安全を図りながら、早急に撤去したい」としている。(蓑川裕之)

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