【新生堂薬局】OTC薬をデジタルサイネージで選択・払い出し/福岡駅“エキナカ”店に

【2021.06.30配信】新生堂薬局は福岡駅構内の店舗で、デジタルサイネージによるOTC薬が選択でき、払い出しまでがされるシステムを導入した。生活者が自ら選択する仕組みは福岡初という。

導入したシステムは、「BD Rowa™ Vmotion」(日本 BD社)。
デジタルサイネージに表示されている市販薬および一般商品を利用者が直接モニターを操作して、商品選択するだけで手元に商品が払い出される。
会計はレジで行う。
商品の払い出しがサイネージと連動しているピックアップの機械と連動していることで、在庫管理や陳列などの業務効率化も期待できる。

これまで薬局スタッフが操作する導入ケースはあったが、顧客自身が直接操作できるのは福岡県では初めてという。

導入したのは、「新生堂薬局 地下鉄筑紫口改札前店」で、地下鉄博多駅筑紫口構内の店舗。
開局は7月1日(木)。

同店ではそのほかに、薬局ロボットを配備。同じく日本 BD が提供する「「BD Rowa™ Vmax」で、自動で薬の入庫と払出を行う。

さらには、QR コードをスキャンすることで処方薬の受け取りを可能とする「BD Rowa™ ピックアップターミナル」も整備。
これらシステムが「BD Rowa™ソリューション」により連携される。

サイネージ、調剤ロボット、払い出しまでの同時装備は、薬局業界でも先進的で、同社では「これまでにない薬局」とする。

OTC医薬品の選択や処方薬受け渡しターミナルは、特に“エキナカ”の立地を生かした利便性向上が期待できる。新型コロナウイルス感染拡大防止対策としても、薬局内の混雑防止および滞在時間短縮が可能となる。

閉店後も、「処方せん受付ポスト」に処方せんを投函すれば、翌日処方せんを受付し、服薬指導終了後、ピックアップターミナルで受取りが可能。特に博多駅周辺で働く忙しいビジネスパーソンに向けて、待ち時間などの負担軽減や、スムーズな医薬品受け渡しを実現したい考え。

同社では、「今後もお客様、患者様の利便性を高め、より一層地域の皆様の健康なくらしのお手伝いに努めてまいります」としている。

店舗概要は以下の通り。
店舗名は、新生堂薬局 地下鉄筑紫口改札前店。
住所は、福岡県福岡市博多区博多駅中央街 地下鉄博多駅筑紫口構内。
営業時間は月~土 8:00~19:00 (日祝日休み)。

閉店後に処方せんを受付けポストに投函すると、翌朝処方せんを受付ける

「BD Rowa™ Vmax」の薬の入庫と払出の様子が見える内部の窓を構内通路側に設置し、ロボットが稼働している様子を見ることができる

処方薬をいつでも(福岡市地下鉄営業時間内)非対面で受け取れることができる装置。薬剤師による服薬指導を受けた後に発行される QR コードをピックアップターミナルにかざすことで、薬局の営業時間外でも都合の良いタイミングで処方薬を受け取れる。朝の通勤通学時に服薬指導を受け、帰宅時に処方薬を入店せずにピックアップすることも可能

「Vmotion」は、デジタルサイネージに表示されている市販薬および一般商品を顧客が直接モニターを操作して、商品選択するだけで、「BD Rowa™ Vmax」内に保管された商品が手元に払い出される

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