マンシーニのHRダービー出場が正式発表 マンシーは辞退を示唆

日本時間6月30日、結腸がんを克服して今季2年ぶりのメジャー復帰を果たしたトレイ・マンシーニ(オリオールズ)が今年のホームラン・ダービーに出場するが正式に発表された。ホームラン・ダービーの出場枠は8名だが、マンシーニは大谷翔平(エンゼルス)、前回王者のピート・アロンゾ(メッツ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)に続く4人目となる。一方、マックス・マンシー(ドジャース)は「オールスター・ゲームに選出されなければホームラン・ダービーには出ない」と辞退を示唆した。

現在29歳のマンシーニは2017年から3年連続で24本以上のアーチを放ち、特に2019年は打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という好成績をマーク。昨季はステージ3の結腸がんにおかされていることが判明して治療のためにシーズンを全休し、今季はここまで77試合に出場して打率.258、14本塁打、52打点、OPS.789を記録している。

マンシーニがホームラン・ダービーに出場するのは今回が初めて。オリオールズでは過去にカル・リプケンJr.(1991年)とミゲル・テハーダ(2004年)がホームラン・ダービーで優勝しており、球団史上3人目となるダービー王者誕生なるか注目される。

マンシーニはホームラン・ダービー出場について「一生に1度あるかないかのことだからね」とコメント。「出場したいと思った最大の理由は、がんと闘って化学療法を受けたあとにも人生があるということを人々に示したいと思ったからだ。僕は去年12回も入院してがん治療の薬を投じられた。今そのような経験をしている人にも成功して生き残ってほしい。これは彼らのために僕が背負っている義務でもあるんだ」と自身の「義務」について語った。

一方、ドジャースの主力打者の1人であるマンシーは、今季ここまで66試合に出場して打率.262、16本塁打、37打点、出塁率.413、OPS.955をマークしているが、オールスター・ゲームに選出されなければホームラン・ダービーに出場する意思はないようだ。なお、マンシーはファン投票の1次ラウンドをナ・リーグ一塁手部門1位で突破したが、日本時間6月30日に発表された2次ラウンドの中間発表では、フレディ・フリーマン(ブレーブス)に抜かれて同部門2位となっている。

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