岡倉天心、聖徳太子を顕彰 六角堂で舞と歌 太子のこころ・天心講祭 妙高市

 妙高市杉野沢の聖徳太子堂と同市赤倉の岡倉天心六角堂でこのほど、祈願祭「太子のこころ・天心講祭」が行われ、関係者20人が参列した。

岡倉天心の石碑に向かい、焼香をする参列者

 2年前まで、聖徳太子が夢殿を開いた法隆寺から僧侶を招き、太子講祭が開かれていたが、コロナ禍のため中止となり、昨年から有志の実行委員会によって独自に行われている。今年は聖徳太子の1400年遠忌に当たる。岡倉天心は明治時代、フェノロサと共に廃仏毀釈から法隆寺を守った経緯がある。

 一行は聖徳太子堂での祈願後、六角堂に移動、祈願した。焼香などの儀式を終えると、お堂への祝い献茶、聖徳太子の十七条憲法の読み上げ、祝いの舞と歌が披露された。

 発起人の一人、加藤宏枝さんは「聖徳太子と岡倉天心の結び付きで一緒に祈りをささげることができ、感激した」と話していた。

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