大谷翔平1回持たず7失点KO エンゼルスは大逆転勝利

【エンゼルス11-8ヤンキース】@ヤンキー・スタジアム

ヤンキー・スタジアムでの初登板が注目された大谷翔平(エンゼルス)だったが、初回先頭から3者連続四球と制球に苦しみ、1回持たず41球7失点でまさかの早期ノックアウト。しかし、エンゼルスは4点ビハインドの9回表に大量7点を奪い、11対8で大逆転勝利を収めた。試合は2度の雨天中断を挟み、現地時間で午前1時を回ってから終了。ゲームセット時には試合開始から5時間57分が経過していた。

大谷は2者連続四球とカート・スズキの捕逸で無死2・3塁のピンチを招き、ゲーリー・サンチェスにも四球を与えていきなり無死満塁の大ピンチ。ここでジャンカルロ・スタントンとグレイバー・トーレスに連続タイムリーを浴び、2対2の同点に追い付かれた。ルーグネッド・オドーアは3球で空振り三振に仕留めたものの、ミゲル・アンドゥハーの内野ゴロの間に勝ち越し点を献上。クリント・フレイジャーに死球、ブレット・ガードナーに四球を与えて押し出しで4点目を失い、ジョー・マドン監督に降板を命じられた。

2番手として登板したアーロン・スレガースがDJ・レメイヒューに走者一掃のタイムリー二塁打を浴びたため、大谷には3失点が追加されて自己ワーストの7失点。今季の防御率は2.58から3.60へ大幅に悪化した。試合はヤンキースが4点をリードして最終回に突入したが、調整登板でマウンドに上がったアロルディス・チャップマンがまさかの大乱調。3つの四球で一死満塁のピンチを招き、ジャレッド・ウォルシュに20号同点グランドスラムを被弾した(満塁本塁打を打たれたのはキャリア初)。

エンゼルスはさらに、チャップマンに代わって登板したルーカス・リットキーを攻め、二死2・3塁からルイス・レンヒーフォの2点タイムリーとテイラー・ウォードのタイムリー二塁打で3点を勝ち越し。9回裏をクローザーのライセル・イグレシアスが三者凡退に抑え、大逆転勝利の一戦を締めくくった。なお、大谷は「1番・投手」でスタメン出場して1回表の第1打席はセンターフライ。1打数0安打で今季の打率は.277、OPSは1.045となった。

© MLB Advanced Media, LP.