米軍の輸送艦1艦が横浜市神奈川区の民間ふ頭に入港し、物資の積み込み作業を行ったことが1日、明らかになった。隣接する米軍施設「横浜ノースドック」では、米軍の輸送機オスプレイが陸揚げされたことも判明。米軍基地の監視を続ける市民団体「リムピース」は、市民生活に身近な施設の軍事利用に反発を強めている。
横浜市によると、輸送艦は「フィッシャー」(6万2千トン)。1日に入港し、停泊期間は不明という。防衛省南関東防衛局によると、米軍から同日連絡があり、入港理由について「民間施設との契約に基づくもの」と説明を受けたという。
米軍の艦船が民間ふ頭で物資の積み込み作業を行うのは異例で、リムピースは「そばに米軍のふ頭がありながら、なぜ民間施設を利用する必要があるのか」と抗議している。
一方、リムピースによると、ノースドックのオスプレイは6月29日に別の輸送艦から陸揚げされ、7月1日は離陸する準備を進めていたという。県と横浜市によると、事前連絡はなく、防衛省に確認しているとしている。