JR倉敷駅から徒歩約3分の場所にある、「NAGI Kurashiki Hotel & Lounge(ナギ クラシキ ホテル ラウンジ)」。
海外への滞在経験が豊富なスタッフ(旅のコンシェルジュ)との交流も楽しめる、宿泊施設です。
NAGI Kurashikiでは、2021年6月21日(月)~7月20日(火)まで、アフリカ布を使ったアパレルブランド「jam tun(ジャムタン)」とのコラボルームを開催中!
カラフルなアフリカ布で施されたコラボルームは、宿泊する人の気持ちを明るく華やかにしてくれます。
コラボルームの詳しいようすや、コラボルームに込めた思いなどを取材しました!
NAGI Kurashiki Hotel & Loungeの概要
「NAGI Kurashiki Hotel & Lounge」(以下、NAGI)は、ホテルとゲストハウスのいいとこ取りをしたようなホテルです。
部屋はすべて、最大7名(大人5名、子供2名)が泊まれるゆったりとした空間。旅の疲れを癒してくれます。
部屋はもちろん素敵ですが、最大の特徴はホテルのスタッフがフレンドリーであること!
倉敷を知り尽くしているスタッフは、「旅のコンシェルジュ」として旅行前から倉敷での旅をサポートしてくれるのです。
海外での滞在経験豊富なスタッフばかりで、全員英語が話せるほか、人によってはスペイン語・韓国語も話せます。
NAGIの詳しい情報やこだわりなどは、過去のくらとこの記事でも紹介しています。
▼ぜひこちらを読んでください!
jam tunの概要
jam tun(ジャムタン)は、アフリカ布を使った洋服や雑貨を手がけるアパレルブランドです。
生産過程では、廃棄されるアフリカ布をアップサイクルするなど、無駄のない縫製(ほうせい)を実践しています。
アップサイクル:廃棄処分されてしまうものを、新たな付加価値を持たせ、新しい製品に生まれ変わらせること。
アフリカの仕立て屋に作ってもらった洋服やバッグなどを輸入し、岡山県内で販売活動をおこなっています。
「アフリカ」のなかでも、jam tunの仕立て屋が住んでいるのはセネガル共和国。
西アフリカの小さな国から、洋服などを通してアフリカの文化を日本に伝えています。
アフリカ布だけを輸入して、岡山で雑貨やアクセサリー、インテリアを作ることも!
ときにはワークショップを開催し、お客さんと一緒にアフリカ布を使ったものづくりをおこなうなど、積極的に活動しています。
セネガル共和国と岡山をつなぐjam tunの代表は、田賀朋子(たが ともこ)さんです。
田賀さんは、元青年海外協力隊のセネガル共和国隊員として活動していました。
現地でごみ問題の啓発活動に取り組んでいた田賀さん。
目の当たりにしたのは、町の仕立て屋の横に大量に廃棄されているアフリカ布のハギレ。
そして、大量にポイ捨てされているビニールでできた飲料水のパウチ袋。
「見方を変えれば『ある』ものがたくさん!」と感じた田賀さんは、アフリカ布のハギレとビニールのパウチ袋を組み合わせて新しい商品をつくる“アップサイクル”をはじめました。
2017年4月に、田賀さんとセネガル共和国の仕立て屋1名で始めたjam tun。
2021年6月現在では、現地のスタッフが7~8名に増えたそう!
セネガル共和国の雇用の確保にも貢献しています。
ちなみに「jam tun」とは、「平和だけ」を意味する現地のプラール語の言葉。
日常的に、挨拶で使われている言葉だそうです。
アフリカは明るくて平和にあふれている国!
アフリカの「明るさ」「ポジティブさ」を表しているのが、カラフルでポップなアフリカ布なのです。
見たり触れたりするだけで、自然と華やかな気持ちにさせてくれます。
「アフリカのネガティブな一面ではなく、明るいポジティブな一面を伝えたい。平和にあふれたイメージを伝えるのに、アフリカ布はぴったりなんです」
代表の田賀さんは、笑顔でこう教えてくれました。
そんな華やかで平和なアフリカの文化に触れられる、NAGI Kurashiki×jam tunのコラボルームをレポートします!
jam tunコラボルーム レポート
jam tunコラボルームは、NAGIのロビーを左手に曲がってすぐ見えてきます。
入口では早速、ファブリックパネルや額縁に入ったアフリカ布がお出迎え。
かわいらしいインテリアを見ると、コラボルームへの期待が高まります。
スリッパに履き替え、いよいよ部屋に入ると……。
「かわいいー!!」
思わず声が出てしまうくらいの鮮やかさ!
まずはリビングを見てみましょう。
ひときわ目を引くのが、ソファのうえにある大きなクッション。
クッションカバーはさまざまな柄を一度に楽しめ、お客さんからも好評のよう。
ふわふわなクッション性も相まって、つい触りたくなってしまうインテリアです。
机周りの椅子は4つすべて柄が違い、どの椅子に座ろうか迷うほど。
子供でも座りやすい、小さいサイズの椅子です。
壁に設置されたテレビのそばにも、アフリカ布のインテリアがたくさん!
壁を彩るフラッグは、田賀さんが朝市などで出展される際のテントの装飾品だそうです。
デニム生地の壁に、フラッグのカラフルさが映えていますね。
テレビの下には「jam tun」の文字が。コラボルームのワクワクを感じさせてくれます。
筆者の個人的なお気に入りですが、なんといってもロゴの右側にある時計もかわいいのです!
時計の縁がパッチワークで装飾されていて、時間の経過を華やかに演出してくれそう。
右側の白い壁には、アフリカのアート作品が飾られています。
実はこの絵画、田賀さんが現地のお土産に買ってきていたものだそうです。
「なかなか飾る機会がなかったけど、ついに日の目を見ることになってうれしい」と話されていました。
アート作品からも、現地の文化を感じられますね。
ほかにも、タンブラーやコースターなどの小物にいたるまで、アフリカ布でつくられたインテリアを思う存分楽しめます。
ベッドルームには、パッチワークで施された大きなアフリカ布も!
NAGIのスタッフ宮本さん(写真右)も、ベッドルームのパッチワークはお気に入りだそうです!
ひとつの布で、数えきれないほどの柄が楽しめるパッチワーク。
眠りにつく前にアフリカ布を見ながら、アフリカやセネガル共和国に思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
実は、お手洗いやお風呂にもかわいらしいインテリアがあります!
ぜひ宿泊される際の楽しみにしてみてくださいね。
不思議なことに、こんなにたくさんのアフリカ布を使っているのにすべてが部屋に馴染んでいます。
NAGIの部屋が、岡山のデニムをあしらったシンプルなデザインだったからでしょうか。
田賀さん自身も「たくさんのインテリアを並べてもごちゃごちゃしなかった」のは、新たな発見だったそうです。
帰りには、ひとり一つずつアフリカ布で作られたコースターのプレゼントもあります。
ロビーでは雑貨などを販売しているので、アフリカの明るい文化を家庭に取り入れることもできます!ぜひ立ち寄ってみてください。
コラボルームの誕生秘話などを、発案者であるNAGIのスタッフ宮本さん、jam tunの田賀さんにお聞きしました。
jam tunコラボルーム 誕生秘話
NAGIには海外への滞在経験が豊富なスタッフばかり。
「日本にいながらほかの国の文化を感じられる取り組みをやってみたい!」と思っていたそうです。
そのとき宮本さんがコラボレーションしたい!と思ったのが、jam tunの田賀さん。
実は宮本さんも、青年海外協力隊でグアテマラ共和国の隊員だった経験があります。
田賀さんの岡山での活躍には、ずっと刺激を受けていたそう。
さらに、田賀さんの「アフリカ布で、アフリカの明るいポジティブなイメージを伝えたい!」という思いに共感。
宮本さんも海外へ行ったとき、現地のイメージが暗いものから明るいものへと変化したひとりだったのです。
そしてNAGIは、環境に配慮したホテルステイを目指しています。
jam tunの“アップサイクル”の事業と、NAGIのサステナブルへの思いが重なっていました。
サステナブル:「持続可能な」「ずっと続けていける」という意味。
複数の共通点やjam tunへのリスペクトが重なり、コラボルームをオファーしたとのことです。
宮本さんからコラボルームの依頼を受けた田賀さん。当時の思いを教えてもらいました。
準備期間は約1か月間。
田賀さんは、コラボルームで使えそうなインテリアやアフリカ布をNAGIにたくさん持って行ったようす。
「白い壁にはアート作品が合いそう!」「もう少しインテリアを増やしてもいいかも!」と宮本さんと話しながら、セッティングしたのでした。
最後におふたりに、コラボルームに興味があるかたへのメッセージをもらいました。
まずは、jam tun代表の田賀さん。
次に、NAGIスタッフの宮本さん。
おわりに
アフリカのポジティブな文化に触れることができるNAGI Kurashiki×jam tunのコラボルーム。
実はコラボルーム販売期間中に緊急事態宣言が発令され、期間を延長してのコラボ再開となりました!
コラボルーム開催期間は、2021年6月21日(月)~7月20日(火)まで。
倉敷にいながらアフリカの文化を知って、ぜひ華やかな気持ちを味わってみてください。