「環境整備」の参考に 良いところまねて 県内外の経営者ら、三商(清里区)を訪問 TTPツアーズ

 経営コンサルタントのウィルウェイ(東京都)が主催する企業のベンチマーキングツアー「TTPツアーズ」が6月29日、骨材販売の三商(清里区寺脇)で開かれ、県内外から企業経営者や現場スタッフら約60人が参加した。

元あった場所に戻るよう、マスキングテープで工具の型を表示した棚には青い付箋が多く貼られた

 「TTP」は「徹底的にまねする」の略で、三商が実践している整理・整とんといった「環境整備」を視察し、良いと思ったところはどんどん自社に取り入れるというもの。現場を視察しながら、まねしたいと思う場所や工夫に青い付箋を貼り、「改善すればもっと良くなる」という場所には赤い付箋を貼る。参加者は自社に有益な工夫を持ち帰ることができ、公開した企業は参加者からの指摘をさらなる改善に生かすことができる。

 一行は同社の車両整備工場などを見学。整備の際に作業員がしゃがまなくて済む自作の作業台、電動工具やドライバーなどを使うたびに戻すようマスキングテープで工夫した工具棚などを視察し、「収納に無駄がない」「マスキングテープで作った型が素晴らしい」などと青い付箋を次々と貼っていった。

 同社では昨年、ウィルウェイから「環境整備」の手ほどきを受け、43人の社員全員で実践してきた。三原田誠社長は「赤い付箋を多くもらい、改善に役立てられたらいい」と話していた。

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