妙高市地域のこし協力隊 塚田歓太郎さん(23)着任 ワイン醸造用ブドウ栽培担当

 妙高市の地域のこし協力隊として1日、塚田歓太郎さん(23)が着任した。坂口新田地区でワイン醸造用ブドウの栽培を担当し、地域活性化に取り組む。市役所で同日、入村明市長から委嘱状を受け取った=写真。

 塚田さんは上越市出身。進学した三重大でイルカの体内細菌などを研究していた。菌類を勉強する中でアルコール醸造にも興味を持ったといい、関連の栽培に特化した同協力隊の募集を知って応募し、採用された。

 坂口新田地区では2016年から、農事組合法人坂口げんき農場が加工用ブドウを栽培。県や市などの支援を受け、現在は約2・6ヘクタールで約3000本を栽培する。収穫したブドウは岩の原葡萄園(上越市)に出荷しており、ワインの原料になっている。

 塚田さんは同農場で栽培に携わる他、同葡萄園で研修する。「知識、技術を身に付けて、経験を積みたい。ブドウの木とともに成長していきたい」と抱負を語った。任期は最長3年という。

 入村市長は「地味な仕事にこつこつと取り組み、結果を出してほしい」と期待していた。

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