こんにちは、自称日本一意識低い政治ライターのひがし(@misuzu_higashi)です。
7月4日の投開票日に向けて、いよいよ都議選も終盤戦ですね。
私は品川区に住む有権者です。そろそろ投票する人を考えておかないとな~とは思いつつも、私はわざわざ候補者の街頭演説を聞きに行くほど政治に対して意識の高い人間ではないので、家にいながら手に入れられる情報だけで投票先を決めてみようかと思います。
投票先はちゃんと選べるのか!? そして選ぶにはどれくらい時間がかかるのか!?
1. 選挙公報を読み込む
特に支持している政党はないので、候補者それぞれの政策を見て投票先を決めることにしました。
最初に参考にしたのが選挙公報です。
有名・無名にかかわらず同じスペースが与えられるので、個人的には最もフラットな目線で候補者を見られる媒体であるように感じます。
選挙公報は東京都選挙管理委員会のWebサイトでも閲覧することができます。
そもそも何人立候補しているのか知る
私の住んでいる品川区では8人が立候補しているようです。
内訳は都民ファーストの会1人、自民党2人、公明党1人、共産党1人、立憲民主党1人、諸派1人、無所属1人。
品川区の定数は4人なので、この中から半分しか当選しないのですね。
政党ごとの代表者を決める
自民党は候補者が2名いるので、この段階で「自民党ならこっちの人!」な投票先候補を1人に絞ることにしました。
同じ政党ですが、意外と選挙公報でアピールしている点は違っているようです。
田中さん(左)は医療・介護の充実、次世代型教育の推進、人材育成などを大きく訴えています。
沢田さん(右)は教育水準の向上、コロナ対策などを大きく訴えています。
「減税」は2人に共通する政策だったので、今回は判断材料から除外しています。
どちらかは秘密ですが、片方の候補者を私の中での「自民党代表」とさせていただきました。
これで投票先候補が8人から7人に。
~ここまでで5分経過~
全体を読んで気になる人を探す
次に自民党以外の全員(6人)の選挙公報を読み込んでいきます。
森沢さん(左)は無所属であることをあえて強みとし、共生社会や子育て・教育に力を入れているようです。
伊藤さん(右)は取り組みたいことと同じくらいの文量で実績をアピールしています。ベテランだからできる技ですね。
白石さん(左)は定時制高校出身のようです。私も定時制高校出身なので、政策よりもそっちが気になってしまいました。
あべさん(右)は子育て支援を大きく掲げています。右下には白石さんの政策と似通う文字が見えますね。
筒井さんはコロナ対策を大きくスローガンとして掲げています。地元出身であることもアピール。
佐藤さんは日本公益党という政党から立候補しています。議員報酬は全額寄付するそうです(どこに?)。
選挙公報だけでも個性が出ますね~。
ただ、選挙公報だけでは詳しい政策や人柄までは見えてこないので、もう少し情報を探してみることにします。
~ここまでで30分経過(結構がっつり読んだな)~
2. 選挙ドットコムの都議選2021特設サイトを見てみる
続いて選挙ドットコムの都議選2021特設サイトにアクセス。
マップから「品川区」を選択してみます。
自分の選挙区のページを見る
「品川区」を選択すると、候補者一覧が出てきました。
各々の個性を同じフォーマットで見られるので、候補者同士の比較がしやすいですね。
前回の都議選の結果も載っていました。
4人中3人(森沢さん、伊藤さん、白石さん)は今回も立候補している方ですね。
今回無所属の森沢さんは前回都民ファーストの会から当選していたことが分かりました。
候補者のプロフィールを読む
顔写真の右下にある黄緑色の「この政治家をもっと知る」をクリックすると詳しいプロフィールが読めるようです。ひとりひとり見ていきます。
詳しいプロフィールを掲載していたのは8人中6人。どれくらい情報が載っているかは候補者によりけりでしたが、選挙公報よりも細かな経歴や重点政策を知ることができました。
候補者によっては動画も載っています。気合いがうかがえます。
~ここまでで45分経過(ごめんなさい隅から隅までは読んでない)~
候補者アンケートを読む
顔写真の左下に「候補者アンケート」と書かれた項目を見つけました。候補者の小池都政やコロナ対策についての評価を知れるようです。
8人中5人が候補者アンケートに答えていました。
「○○(小池都政など)を評価するか否か」以外にも「政治家を志した理由」「地域のありたい姿」のような自由記述欄もあり、候補者の根幹的な考えを知ることができました。
全員分読んでみると、選挙公報の時点ではそこまでピンと来なかった人が「あれ、いいかも?」と思えてきました!
だいぶ悩みましたが、政策と候補者アンケートを参考に、どうにか投票先候補を2人まで絞りました。
~ここまでで1時間経過(選挙公報でピンと来なかった人に寄り道してたら長くなった)~
3. 公式Webサイトを見てみる
投票先候補の2人を比較するため、公式Webサイトを見てみました。
政策ページや実績ページを探して読んでみます。
ところが……。
1人は「これからやりたいこと」の内容が多めで、「これまでやったこと」があまり分かりません。
1人は「これまでやったこと」はたっぷり載っていましたが、「これからやりたいこと」はずいぶんあっさりと書かれています。
ど、どちらも知りたいんだけどなぁ……。
公式Webサイトは自由度が高くオリジナリティを出せる点が魅力的ですが、閲覧者からすると他の候補者との比較が難しいかもしれませんね。
~ここまでで1時間10分経過(さっさと切り上げた)~
4. 候補者のTwitterを読んでみる
この時点では甲乙付け難かったので、投票先候補の2人のTwitterも見てみました!
Twitterで日々の活動を知る
Twitterは両者ともに力を入れているようで、熱量の伝わるツイートがたくさん。
日々の選挙活動の様子を見ていると、どちらも応援したくなっちゃいます。
う〜ん、ますます悩みますね。
「重点政策中の重点政策」を比較する
さらにタイムラインをさかのぼっていくと、それぞれの候補者が重点政策についてのツイートをしているのを発見しました。
1ツイートに詰め込める情報量は選挙公報と比較してもごくわずか。
ツイートから2人の「重点政策中の重点政策」が見えてきました。
~ここまでで1時間30分経過(Instagramとかもちょっと見た)~
最後に「重点政策中の重点政策」だけで決めるならどっち?と自問自答し、投票先、決定です!
何も情報のないところから投票先を決定するまで1時間30分かかりました!!
これは長いのでしょうか、短いのでしょうか……?
自分の中での重視している政策がある人等はもっと早く決めることができそうですね!
5. 期日前投票に行く
一度「この人だ!」と決めたら不思議と決意は揺るがないもので、それどころか応援したくなってきます。不思議ですね。
本当は当日までのんびりしていようかと思っていたのですが、自宅から近い期日前投票所に足を運び、期日前投票をしてきました!
○○候補、がんばれ〜!!
ちなみに、私が期日前投票所に行って投票して帰ってくるまでにかかった時間は30分ほど。
何も情報のないところから納得いくまで投票先を選び、実際に投票を済ませるまでかかった時間は2時間でした。
投票先に迷ったときの比較材料はネットにもある!
以上、政治に全然詳しくない人が都議選での投票先を決めるリアルな流れでした。
ベストな選び方ではないかもしれませんが、今回のような消去法は誰でもできる方法です。
選挙公報で8人から7人に絞る
↓
選挙ドットコムで7人から2人に絞る
↓
SNSで2人から1人に絞る
今回の都議選2021でのあなたの1票の価値は528万円もあります。
政治や選挙に日頃から関心を持ってくれ!なんて、私は絶対言いません。
ただ「棄権しない」というかたちで一緒に都政に参加してくれたら幸いです。