生活の中のアート楽しむ シャツ着て街の風景に 参加者が集合写真 なおえつうみまちアート

 上越市直江津地区に現代美術作品を飾る「なおえつ うみまちアート」が31日(前日祭)から9月26日まで開かれる。企画準備が進む中、出展作品の一つ「動く。動き出す。遊び。」の集合写真撮影会が3日、同市の船見公園で行われた。

刺しゅうのシャツを着てさまざまなポーズで写真撮影

 同作品は作家、松岡亮さんが刺しゅうでデザインしたシャツ50着を市民に配布し、街なかで着ることで風景をアートとするもの。6月後半から今月初めに配布、9月5日に回収して松岡さんが1枚の布に仕立てて展示する。

 うみまちアートのキュレーター(学芸員)、鈴木潤子さんは「アートは特別なものではなく、毎日の生活の中にある。それを楽しむ方法として提案している」と作品の目的を説明した。

 参加者は砂浜に出て、さまざまな並びやポーズで写真撮影を行った。同市中央5の石川裕美子さんは「(シャツは)着心地が良く、デザインが面白い。買い物や出勤時に着て、見てもらいたい」と話した。

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