住民の思い込め七夕飾り 2021七夕プロジェクト~みんなの幸せを願い… 中止の名立まつりに代わり企画 名立区内14カ所に設置

 名立区各地に七夕飾りを付けた竹を飾る「2021七夕プロジェクト~みんなの幸せを願い…~」が進められている。新型コロナウイルス感染防止のため、2年連続で中止となった「名立まつり」の代替企画で、祭りの目的や思いを引き継ぎ、コロナ禍終息を願って、名立まちづくり協議会(三浦元二会長)が中心となり設置している。

 名立まつりは、名立区の山間部から海沿いまでの区内4地区を結び、地域の文化や歴史を受け継ぎ地域振興の機運を高めようと、昭和53年から毎年夏に開かれてきた。昨年は感染防止の観点から中止となり、代替事業として「千羽鶴プロジェクト」が行われた。

 今回の七夕企画では、区内14カ所に計15本を設置する。五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災の願いを込め、吹き流しや短冊、同区田野上地区の竹ちょうちんを飾る。3日までに小中学校に設置。今後は保育園や各町内、駅、公民館等に設置する。

3日に宝田小で設置された七夕飾り。さまざまな飾りや短冊がつるされ、風に揺れていた

 宝田小では3日、児童により短冊100枚などを飾り付けた竹2本が、児童玄関前に設置された。竹は5~6メートルほどあり、校舎2階を超える高さ。短冊には将来の夢や飼いたいペットなどの他、コロナ禍の早期終息を願うものが多かった。

 同校の水越厚校長(55)は「児童が中心となって飾り付けをしてくれた。保護者も来校するので一緒に見てほしい」、三浦会長(70)も「いろいろな願い、夢が込められている。1日も早く平穏な日々に戻ってほしい」とそれぞれに願いを話した。

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