川崎・夢見ケ崎動物公園で大型インコ・ヨウムの「ムー」盗難か

園からいなくなったヨウム(夢見ケ崎動物公園提供)

 川崎市の夢見ケ崎動物公園(幸区)で飼育していた大型インコ「ヨウム」1羽がいなくなったことが5日、分かった。国際希少野生動植物種に指定され、国内取引が規制されている鳥。展示室出入り口の施錠が壊されており、幸署が窃盗事件とみて調べている。

 ヨウムはアフリカ原産で、体長約30センチ。知能が非常に高く、人の言葉をよく覚えることで知られる。同園で飼育したいたのはオスの「ムー」で、グレーの羽毛と白い顔が特徴。2羽のうち1羽がいなくなった。

 園によると、4日午前10時15分ごろ、清掃のためインコ舎に入った男性職員が、出入り口の施錠が壊されているのを発見。職員が最後に姿を確認した3日正午前以降に盗まれたとみられる。園は近く被害届を出すとしている。

 村木芳夫園長は「園に20年以上いる子で、職員も愛着を持っている。別の個体では代わりがきかない。1日も早く無事に帰してほしい」と呼び掛けている。

 ヨウムの情報は、同園電話044(588)4030。

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