彦根の歴史を老舗の美しい和菓子で感じる

地元の方に愛されている和菓子と出会う

どんな和菓子に出会えるのか楽しみ♪

店内の壁や天井全てに和紙が貼られている。

お菓子の起源とされている橘(みかんの一種)の木を彫ってできた、可愛らしい書体の看板が印象的な[菓心 おおすが]は、彦根の中央商店街に位置する歴史ある和菓子屋。季節ごとにコンセプトを変えた美しい和菓子や、創業当時から変わらない最中を使った定番のお菓子などが置いてあり、たくさんの地元の方に愛されているお店です。

アートのような空間で和菓子を選ぶ

和の宝石のように輝く生菓子。

懐かしく素朴な味わいのおいもさん 170円

魅力的なお菓子が並んでいる美しいディスプレイからお菓子を選べる[菓心 おおすが]は、昔からある定番商品だけでなく、季節に沿った期間限定のものも多い。おいもさんは、鳴門金時芋の焼き芋と白餡を練り合わせたお菓子で、芋を輪切りにしたような見た目が愛らしい。ひこにゃんの人形焼きなどもあり、これも彦根に対する郷土愛なのかな!?観光客の方に人気だそう。

桜の塩漬けが春を思わせる郷愁サブレ 100円

ひこにゃんも細かく再現されていて可愛い♪

季節菓子と定番菓子のご紹介♪

どれも色鮮やかで美しいものばかりで、見ているだけで幸せになります。

花椿/沙羅 各160円

花椿:春の喜びを伝える椿をイメージした、これからの時期にぴったりのお菓子。黄身餡をルビーチョコレートで包んでいる、和と洋が組み合わさった新感覚の和菓子。

沙羅:彦根の龍潭寺に咲く沙羅の花にちなんだお菓子。ホワイトチョコレートで、くちどけの良いまろやかな黄身餡を包んでいるので、あんこが苦手な方にもおすすめ。

花椿/沙羅 ~上生菓子版~ 各260円

花椿と沙羅の上生菓子版で、どちらも舌触りの良い白餡がとてもなめらかで上品なお味。花椿は、椿の花言葉である、「謙虚な美徳」をそのまま形に表した、華やかな見た目と繊細な味わいでお茶菓子にぴったりです。

求肥餅が入った三十五万石 140円

おおすがの看板商品である、「三十五万石」は、先祖代々続いている歴史ある商品。米俵の形をした最中の中にはアクセントで感じる近江米の求肥餅と、おおすが自慢のあんこがたっぷりと入っていて、あんこを存分に味わうことができる。

栗が入った三十五万石 200円

一口かじると、たっぷりのあんこと存在感のある一粒の栗が出てくる。栗本来の甘さと、あんこの甘さのバランスが絶妙で人気商品なのも納得。最中もしっとりと、軽くふわっとした食感であんこを引き立てている。

三代目店主の大菅 良治さん。

大菅さんが考案した三十五万石のアレンジ商品の「35」。

三代目の大菅 良治さんは、先代の息子さんかと思いきや、実は先代の娘さんの旦那様だそう。結婚を機に和菓子職人になることを決めて和菓子業界に初めて入り修行されたという素敵な旦那様。そんな大菅さんが、引継ぎ手掛ける[菓心 おおすが]は、店内がシンプルなように、和菓子の材料もシンプルだという。その分、素材にこだわり厳選されたものを使うことが美味しさの秘訣だそう。[菓心 おおすが]では、和菓子で1番大事なのは”餡”だと考え、北海道の十勝から仕入れた小豆を使用し、先祖代々続くレシピを守り続けているこだわりの餡。「”餡”へのこだわりは?」と尋ねたところ、大菅さんは「代々伝わる塩と砂糖のバランスにあります。口外はできませんが昔から代々伝わってきた秘伝の”餡”です」と、静かな口調で語ってくださった。

コロナ渦でステイホームを意識するようになり、伝統行事を楽しむ人が増えた日本。そんなこともあり、[菓心 おおすが]のオンラインストアも好調だそう。あまり意識していなかったが日本の伝統行事では、春と秋のお彼岸に食べるおはぎや、こどもの日に食べる柏餅など、和菓子を食べる習わしが多い。そんな和菓子は、古代から日本の文化であり、身近な存在のお菓子だということを改めて再認識した。スーパーで手軽に買えるようになった和菓子ですが、できたての[菓心 おおすが]の和菓子とお茶で過ごす時間は、ひと味もふた味も違うだろう。

情報
[菓心 おおすが]
住所:〒522-0063 滋賀県彦根市中央町 4 番 39 号
営業時間:8:00〜18:00
電話:0120-22-5722
定休日:木曜日
駐車場:専用駐車場あり
HP
Instagram
Facebook

© KUNIX株式会社