エンゼルスが3連戦勝ち越し 大谷は日本人新記録の32号

【レッドソックス4-5エンゼルス】@エンゼル・スタジアム

下位チームにはしっかり勝利を収める一方、上位チームに対して勝てない状況が続いていたエンゼルスだが、ア・リーグ東部地区の首位に立つレッドソックスとの3連戦に2勝1敗で勝ち越し。3連戦の初戦を落として勝率5割に逆戻りとなったが、そこから2連勝で貯金を2とした。2対2の同点で迎えた5回裏に大谷翔平の32号ソロとジャレッド・ウォルシュの21号ソロで2点を勝ち越し。7回裏にもウォルシュが22号ソロを放ち、5対4で逃げ切った。

「ゴジラ超え」の一発がなんと前半戦のうちに飛び出した。5回裏の先頭打者として迎えた第3打席、大谷がカウント2-2からファウルで2球粘ったあとの7球目、内角のボール気味のチェンジアップを振り抜くと、打球は右翼フェンスを越えてスタンドイン。初速114.5マイル(約184.3キロ)、飛距離433フィート(約132メートル)の32号勝ち越しソロとなり、2004年に松井秀喜が作ったシーズン31本塁打の日本人記録を塗り替えた。松井が162試合で31本塁打を放ったのに対し、大谷はわずか81試合で32本塁打。驚異的なペースとなっている。

前半戦のうちに32本塁打と12盗塁を記録するのはメジャー史上初の快挙。また、前半戦32本塁打はすでにメジャー史上13位タイの数字であり、エンゼルスはまだマリナーズ3連戦を残している(前半戦のメジャー記録は2001年のバリー・ボンズによる39本塁打)。この日の大谷はレフトへのヒット、空振り三振、ライトへの32号ソロ、見逃し三振で4打数2安打1打点。今季の打率は.279、OPSは1.064となった。

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