上越市内で3店舗を展開する京美容室(本社・上越市平成町)が取り組んできた、雇用環境の整備や働き方改革が10日、日本法令(東京都)から出版される『中小輝業への道』(中小企業家同友会全国協議会監修、働く環境づくりプロジェクトチーム著)に収録された。価格は2750円(税込み)。
同書は京美容室を含め全国の中小企業12社を、就業規則を重視し、従業員と率直に話し合い、信頼関係を築き、生産性が向上した好事例として紹介している。
同社は1997年会社設立。徒弟制度色が強かった就労実態を改善したいと、社会保険労務士との連携、就業規則の見直しなどを行ってきた。従業員との対話を重視し、意見を反映した就労環境の見直しも行っている。昨年、新型コロナウイルスの感染拡大で店舗営業を自粛した時期には、従業員が在宅でアクセサリー製作を行うことを勤務として認めるなど、柔軟な対応も行った。
関原英里子社長は「会社は、従業員の時間を使って動いている。従業員が無益な時間と感じずに、人に誇れる仕事をしたと思えるよう、働く環境を整えるのが経営者の仕事だと考えている」と話した。