HRダービーのルールが一部変更 打者の負担を考慮した内容に

日本時間7月8日、ホームラン・ダービーの出場8選手と今大会のルールが正式に発表された。各選手のシード順は日本時間7月7日の試合が終了した時点の本塁打数により決定。同数の場合は昨季の本塁打数により決定するが、トレイ・マンシーニ(オリオールズ)が昨季プレーしていないため、マンシーニとピート・アロンゾ(メッツ)のシード順は2019年の本塁打数により決定された。また、打者の負担を考慮し、各ラウンドの制限時間など、一部のルールが変更されている。

日本時間7月7日までに31本塁打を放っていた大谷翔平(エンゼルス)は第1シードに入り、1回戦で第8シードのフアン・ソト(ナショナルズ)と対戦することになった。第2シードのジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)は第7シードのトレバー・ストーリー(ロッキーズ)、第3シードのマット・オルソン(アスレチックス)は第6シードのマンシーニ、第4シードのサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)は第5シードのアロンゾと対戦する。

8選手によるトーナメント形式かつ1回制・準決勝・決勝の3ラウンド制で行われることに変わりはないが、1回戦と準決勝の制限時間は3分、決勝の制限時間は2分に短縮された。また、タイムアウト(45秒)の回数はすべてのラウンドで1回のみに統一されている。

また、各ラウンドの規定時間終了後、1分間の休憩を挟んですべての打者に30秒のボーナスタイムが与えられる。規定時間以内に475フィート(約144.8メートル)以上の本塁打を1本以上放った場合、さらに30秒が追加され、ボーナスタイムは合計60秒になる。ボーナスタイム中はタイムアウトを取ることができない。

本数が並んだ場合は60秒間のサドンデスにより決着をつける。これでも勝者が決まらない場合、勝者が決まるまで3スイング制のサドンデスを行う。後攻の選手(シード順が上位の選手)が先攻の選手の本数を越えた場合、その時点で競技終了となる。

さらに、ホームラン・ダービーで使用されるボールは、クアーズ・フィールドの公式戦で使用されるものとは異なり、保湿装置に保管されたものではないことが発表されている。500フィート(約152.4メートル)を越えるような特大アーチも期待できそうだ。

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