【コロナワクチン保管温度のトラブル】保管冷蔵庫で温度上昇事例を確認/東京都薬剤師会が注意喚起

【2021.07.09配信】東京都薬剤師会は7月9日に定例会見を開き、コロナワクチンの保管状況について注意喚起した。同会では東京商工会議所と協力して従業員50人以下の企業に対してコロナワクチン接種を進める「東京コロナワクチンチーム」に参画している。東京商工会議所で冷蔵していた保管冷蔵庫で、温度が上昇する事例が確認されたという。

会見した東京都薬剤師会の永田泰造会長は、「東京ワクチンチーム」での職域接種用に保冷していたコロナワクチンにおいて、保冷庫の温度が上昇している事例が確認されたとした。

ちょうど温度上昇によってワクチンを廃棄した事例が報道されていたことから、温度に配慮していたことから、温度上昇を事前に確認し、保管に必要な8度以下の状態で、別の保冷庫に移動したという。

温度が上昇した保冷庫には110バイアルが保存されていたという。

原因は現在、調査中だが、コンセントの指し口による不具合などに起因している可能性があるのではないかとした。

保管場所では、温度上昇を気にする必要がありそうだ。

7月8日に、中外製薬が温度上昇により職域接種用ワクチンを廃棄したことを公表していた。この事例では電源アダプターの接続部が緩んでいたことで通電していなかったことが要因だが、東京都薬剤師会の事例ではコンセントは接続されていた。

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