糸魚川市 職域接種始まる 市内企業、社員、家族の安心に

 新型コロナウイルスワクチンの職域接種が糸魚川市内の企業で始まっている。申請し、国から承認された企業はデンカ青海工場と笠原建設の2社。笠原建設(鈴木秀城社長)は10日から、能生の本社ホールに接種会場を設営して始めた。

糸魚川市能生の笠原建設本社ホールを会場に始まった職域接種。接種後の経過観察は間隔を空けて待機した

 同社は総接種予定人数を1000人で申請。同社とグループ会社5社の社員(約280人)、社員の家族、協力会社、取引会社、能生商工会の会員企業などを対象とした。社員の中には上越市で接種した人もあり、職域接種では全体の8割が接種する予定という。医師や看護師、運営スタッフの日程を調整し土、日曜や祝日を中心に接種日を設け、9月4日までに2回接種を終える計画。

 初日は200人が接種した。産業医の眞部一彦医師(真部外科医院)、社員家族の看護師ら社外から17人が協力。会場では受け付けから待合、接種、経過観察、帰宅受け付けまでスムーズに行われていた。鈴木社長(62)は「社員がなるべく早い時点で接種し、ご家族にも安心してもらいたかった」と話し、自身も接種。「1000人の枠を有効に使い、接種率の向上に貢献できれば。眞部医師と看護師の方々の協力のおかげ」と感謝した。

産業医、看護師ら社外協力を得て社員や家族などへ接種が始まった

 市、県の発表などによるとデンカは社員や関連企業らを対象に総接種予定人数2200人を申請している。

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