【センダイガールズ】橋本千紘が防衛成功も、空席目立つ客席に悔し涙

王座を防衛した橋本は集客力アップを誓った

11日の女子プロレス「センダイガールズ」後楽園ホール大会でワールド王者・橋本千紘(29)がマーベラスの桃野美桜(23)を下し、V2に成功した。

20年3月以来、約1年半ぶりの防衛戦は大接戦だった。ロープ越しの腕十字やアームロックなど、トリッキーな関節技に苦しめられた橋本だが、強引に相手を持ち上げてスラムで叩きつけたり、無理やりにアンクルロックでねじり上げるなどパワーで対抗。関節技に悲鳴を上げながらも徐々に押し込むと、最後は必殺の投げっ放しのオブライト(原爆固め)で3カウントを奪った。

試合後は歓喜…かと思いきや、マイクを持つと「1年半ぶりに防衛したけど、この状況が悔しく悔しくてたまりません」と涙ながらに話し始めた。そして空席の目立つ客席(観衆未発表)を見渡すと「日頃プロレスのことだけ考えていますが、結局集客が全然できていない。他の女子プロレス団体と比べてしまって…。(WWEに出場中の)里村さんがいなくて、(DASH)チサコさんが欠場で自分が引っ張っていかないといけない状況なのに、悔しいです」と泣きながら訴えた。

その後「仙女を女子プロレス界のトップにすることは絶対にあきらめません」と逆襲を誓った怪物。「自分自身も変えていくところは変えてやっていきたい」と話した覚悟に期待だ。

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