横浜・新子安のローソンにペットボトル回収機 キリンと実証実験

ペットボトル容器の回収機を紹介する担当者=ローソン横浜新子安店

 キリンホールディングス(HD、東京都)とキリンビバレッジ(同)、ローソン(同)は15日、ローソン横浜新子安店(横浜市神奈川区)にペットボトルの回収機を設置し、使用済みのボトルを回収する実証実験を始めた。使用済みペットボトルを再生ボトルにリサイクルする取り組みを推進し、環境負荷の軽減に貢献する狙い。年内に横浜市内で5台設置し、将来的には全国に取り組みを広げる方針という。

 回収機は幅75センチ、高さ1.35メートル、奥行き45センチ。2リットル以下のペットボトルを約100本回収できる。洗浄し、ラベルとキャップを外したボトル5本の投入で、ローソンなどで使える共通ポイント「Ponta(ポンタ)」を1ポイント付与する。

 キリンビバレッジは店舗で回収したペットボトルをリサイクル工場に搬入し、リサイクルされた樹脂を使用した再生ボトルを使って商品を製造するという。

 キリングループは、再生ボトルの使用率を2027年までに現在の10%から50%に引き上げる目標を掲げている。この日、記者会見したキリンホールディングスの磯崎功典社長は「環境への取り組みを成長の機会ととらえ、変革し続ける」と話した。

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