東北は梅雨明け直後の猛暑に警戒 九州南部や四国・東海で大雨のおそれ

きょう16日(金)の全国天気

 きょう16日(金)は東日本や北日本を中心に晴れている所が多く、午前中は関東甲信と東北で梅雨明けの発表があった。  

 東北が四国や近畿よりも早く梅雨明けとなるのは20年ぶり、東海より先の発表は24年ぶりのこととなる。きょうは、その梅雨明けしたばかりの東北で特に気温が高く、35℃以上の猛暑日になる所もありそうだ。  

 一方、西日本や東海は不安定な天気で、非常に激しい雨や雷雨になる所がある見込み。  

 太平洋側を中心に大雨になるおそれがあるため、引き続き土砂災害などに警戒が必要となる。

福島で36℃予想 東北や北陸で猛暑日予想

上:きょう16日(金)午前11時50分までの最高気温 下:きょう16日(金)の予想最高気温

 きょうは東日本や北日本では朝から晴れている所が多く、気温がハイペースで上がっている。  

 午前11時までの最高気温は志賀(石川)で33.6℃、川井(岩手)で32.9℃、大館(秋田)で32.7℃など、西日本よりも北陸や北日本で気温が高くなっている。  このあともさらに気温が上がる見込みで、きょうは特に東北で猛烈な暑さとなりそうだ。  

 予想最高気温は福島で36℃、山形、米沢(山形)、若松(福島)、津川(新潟)で35℃と猛暑日となる見込み。  

 また、横手(秋田)などでも34℃まで上がる予想で、関東の内陸部や北海道でも33℃前後まで上がる所があり、広い範囲で厳しい暑さとなる見通し。  

 東北は梅雨明け直後の猛暑となるため、熱中症には厳重な警戒が必要だ。

西日本の太平洋側や東海で大雨に警戒

上:きょう16日(金)午前11時45分現在の雨雲の様子 下:きょう16日(金)午後3時の雨雲の予想

 一方、西日本や東海は上空の寒気や湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定になっている。  

 けさは赤江(宮崎県)で1時間に73.5ミリの非常に激しい雨が観測されたが、午前11時現在、四国を中心にまとまった雨雲がかかっている。  

 このあとも西日本の太平洋側や東海の南東斜面を中心に雨が続きそうだ。局地的には非常に激しい雨や雷雨となり、宮崎県や高知県、三重県を中心に大雨になるおそれがある。  

 宮崎空港では降り始めからの雨量が130ミリを超えているなど、これまでの大雨で地盤が緩んでいる所があるため、引き続き、土砂災害などに警戒が必要だ。

 また、太平洋側だけでなく、九州北部や中国地方にも雨雲が流れ込む所があり、夕方以降は広く雨となる見通し。

(気象予報士・多胡安那

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