〝サメ食〟が珍味に 西沢珍味販売 郷土料理研究家・井部さん協力、試行経て商品化

 上越市新保古新田の西沢珍味販売(永野富士夫社長)と、郷土料理研究家の井部真理さんが共同開発したサメ珍味が完成。17日からウェブ販売が始まった。今後は新幹線駅や観光施設などの土産物コーナーなどでも販売する予定という。

 上越のサメ食文化を広めようと、新たに開発。乾燥させたヨシキリザメに、地元である田中酒造の「能鷹」と岩の原葡萄園の白ワイン「善」を使用したたれに漬け込んだ2種類がある。サメ特有の弾力ある歯応えと柔らかさに、各酒の風味、味わいが染み込んでいる。

17日に無印良品直江津店でお披露目されたサメ珍味2種。今後はさまざまな場所での販売を予定している

 どこにでも持ち歩け、食べることができるサメ珍味。サメの味わいや食感を生かすため、たれに漬け込み熟成させる時間など、試行錯誤を繰り返した。また、サメの仕入れ交渉に難航していたところ、井部さんが宮城県気仙沼市の水産加工会社に橋渡しするなどし、念願の商品化にこぎ着いたという。

◇伝統食発信に意欲

 永野社長は「子どもの頃、年越し料理の真ん中にはサメの煮付けとダイコンの煮物があり、年明けにも大事に食べた」とサメ食の思い出を語り、「いつでもどこでも食べられるのが、珍味の強み。上越にとっても歴史ある食材であるサメを、幅広く味わってほしい」と勧めた。

 「鮫の清酒づけ」「鮫のワインづけ」の希望小売価格は648円(税込み)。楽天市場のニシザワチャンネルから、購入可能。

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鮫の清酒づけの販売ページはこちら 

清酒漬け販売ページ

https://item.rakuten.co.jp/nishizawa-ch/o025/

鮫のワインづけの販売ページはこちら

ワイン漬け販売ページ

 https://item.rakuten.co.jp/nishizawa-ch/o026/

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