アイルランドのカラ競馬場で現地時間17日に行われた第127回愛オークス(芝2400メートル=8頭立て)で、日本産のディープインパクト産駒スノーフォール(牝3・Aオブライエン厩舎)が直線で後続をぶっちぎって8馬身半差の圧勝。レース史上最大の16馬身差Vを決めた英オークスに続くワンサイドゲームで、17年エネイブル以来となる英愛オークス両制覇を成し遂げた。
騎乗したライアン・ムーア騎手は「ハイクラスな牝馬です。馬場がいい中でも、力をしっかり発揮しました。彼女に乗ることは私にとって喜びで非常にエキサイティングです」と称賛した。
「彼女は信じられない血統を持った信じられない牝馬」。父は日本が誇るディープインパクト。母父には先日亡くなった欧州最強種牡馬ガリレオという〝奇跡の牝馬〟をこう絶賛したのは管理するA・オブライエン調教師。次走については「計画として、ヨークシャーオークス(8月19日=英ヨーク競馬場、芝2400メートル)に向かう」と話した。
この勝利を受けて大手ブックメーカーでは早くも凱旋門賞(10月3日=仏パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)の単独1番人気に急騰。今年、悲願の凱旋門賞Vを狙うクロノジェネシスなど日本の精鋭たちにとって、最大最強の敵になるのが日本が生んだディープ産駒となれば、なんとも皮肉なことだが…。