頸城区百間町のくびき野レールパークで18日、9カ月ぶりとなる公開イベントが行われた。家族連れや鉄道ファンが多数来場し、レトロな列車の乗り心地を楽しんだ。
主催はNPO法人くびきのお宝のこす会。一般公開は昨年10月以来となった。
新型コロナウイルスの感染状況から実施を見合わせていたが、状況が落ち着いていることを踏まえて実施した。
イベントでは、同会が動態保存する旧頸城鉄道(1914~71年)の車両が乗客を乗せ、30分間隔で発車。DC92―ホジ3―お座敷―客車の連結車両が敷地内の線路をゆっくり走行した。感染対策として、乗客数を定員の半分以下に制限していた。
上越市の30代男性は家族5人で初めて来場した。「振動が独特だった」と乗車体験を振り返っていた。
この日は同会の会員とボランティア約30人が運営に当たった。大学時代の活動をきっかけに、5年ほど前からボランティアをしている斎藤由美さん(29、新潟市)は「古い車両が動くのがやっぱり魅力。地元の人がとても優しい」と話していた。