爆笑問題・太田光、小山田圭吾に制裁を与えようとする世間の動きに「わかるけど危うい」

20日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、小山田圭吾いじめ自慢報道に関して語った。

番組では、18日に放送された『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、小山田のいじめ自慢報道について「その時代の価値観を知りながら評価しないとなかなか難しい」と擁護とも取れる発言をし、批判を浴びた件について細かく話していた。

太田はサンジャポでの発言の真意について「俺はあのいじめ自体を『当たり前だった』って言った覚えはないんです」と話し、「クイック・ジャパンのあの記事が当時出て。多少の問題にもなったという人もいるけど、クイック・ジャパンがいまだに雑誌として続いてるということ、それは社会があれを許容した局面は俺はあったんだと、申し訳ないけど思ってるんですよ」と説明した。

さらに、話は小山田のいじめ自慢記事の信憑性の部分に及び「まあ『サンデー・ジャポン』でも言ったけど、あの辺りちょっと盛ったりしてるんじゃないかと。俺も、自分でやった過去の悪さっていうのを、より面白くするために、そこまでしてないのを言ったりというのは…、また同情するのかって言われるかもしれないけど…」と自身の経験も踏まえて語った。

太田は当時の様子を「あのインタビューの雰囲気から、俺はなんとなくそれを、欲してる記者と、それに調子乗って乗っかっている小山田という構図が、あるような気がしてたんですね」と予想。続けて「あの記事は誰がどう見たって酷い記事ですよ。インパクトが大きいから制裁を施したくなるんですよ、みんなそうなる!」とSNSなどで制裁をしたくなるのは仕方ない内容だとしつつも、「皆でそうなるのはわかるけど、俺はそういうのが危ういと思ってて。俺は、どんだけあの記事が酷くても裁くのは人じゃないと思っているんですよ」と持論を語ったのだった。

太田は裁きを行えるのは本来、司法や法律だとし、「テレビがそれを裁いていいのかというと俺は危機感を…、まあ危ういと思っているんです」と話し、「犯罪を証明するときに本人の証言だけで確定しますかというところ。本当に客観的事実だったのか?の検証をしてないですよね」と凄惨ないじめの証拠が雑誌のインタビューだけという部分に疑問を呈したのだった。

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