Rソックス・澤村拓一が故障者リスト入り 右上腕三頭筋の炎症

日本時間7月24日、レッドソックスはリリーフ右腕の澤村拓一を右上腕三頭筋の炎症により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。澤村は後半戦に入って3試合に登板しているが、日本時間7月20日のブルージェイズ戦で投げたのを最後に登板していなかった。今回の故障者リスト入りは、最後の登板の翌日である日本時間7月21日にさかのぼって適用されており、最短で今月中に復帰が可能。なお、澤村が故障者リスト入りするのは今回が初めてである。

今季からレッドソックスに加わった澤村は、ここまで38試合に登板して37回2/3を投げ、4勝1敗7ホールド、防御率2.87、44奪三振を記録。被本塁打9本、与四球率4.30という数字に不安を残すものの、6月上旬から防御率2点台をキープし、ホールドのつく場面やランナーを置いた場面など、重要な場面での登板機会も増えてきた。故障の程度は明らかにされていないが、7月に入って防御率4.50と少し疲れが見え始めていたため、澤村にとってちょうどいい休養となるかもしれない。

澤村の最後の登板となったのは日本時間7月20日のブルージェイズ戦。この日は力投を続けていた先発のニック・ピベッタが7回裏二死1・2塁のピンチを招いたところで降板し、澤村は2番手として登板。ランドール・グリチックをわずか2球でレフトフライに打ち取り、ピンチを切り抜けた。なお、その前の登板(日本時間7月18日のヤンキース戦)では悪天候のなかでの投球を強いられ、ゲーリー・サンチェスとグレイバー・トーレスに二者連続アーチを浴びてヤンキースに勝ち越し点を献上。メジャー初黒星を喫した。

今季のレッドソックスは、クローザーのマット・バーンズとセットアッパーのアダム・オッタビーノを中心に勝ちパターンの継投が安定。4月から7月にかけて26試合連続無失点を記録したジョシュ・テイラーや防御率1点台の好投を続ける新人ギャレット・ウィットロックの活躍も光っている。澤村の離脱により、勝ちパターンの継投に使える投手が1人減ることになるが、そのダメージは最小限にとどめることができるだろう。

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