【卓球】石川佳純、9年ぶりの五輪シングルス8強入り 見事なストレート勝ち

<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>

27日、東京五輪の卓球競技は4日目を迎え、女子シングルス4回戦に石川佳純(全農)が登場。ソフィア・ポルカノバにゲームカウント4-0で勝利し、ベスト8入りを決めた。石川の五輪シングルス準々決勝進出は2012年のロンドン大会以来9年ぶりとなる。

石川佳純が4回戦に登場

写真:石川佳純(全農)/提供:Ittf

五輪日本選手団の副主将として開会式で選手宣誓もした石川佳純は、これまでロンドン五輪で団体銀メダル、リオ五輪で団体銅メダルを獲得。今大会では団体とシングルスの2種目にエントリーしており、特にシングルスでは自身初のメダルを狙っている。

石川の4回戦の相手は、Tリーグ木下アビエル神奈川で昨シーズンチームメイトだったポルカノバとなった。石川は2戦連続でサウスポーとの対戦となったが、ポルカノバは身長180cmの長身から繰り出される回転量の多いサービスとパワードライブが武器。3回戦で対戦した守備とカウンターに長けるパラナン(タイ)とはプレースタイルが異なるため、対応力が求められた。

石川が準々決勝進出

写真:ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)/提供:Ittf

第1ゲーム、石川は序盤から得点の度に声を出し、自らを鼓舞する。5-5の接戦となった場面で石川は、ストップレシーブから豪快なフォアドライブを決めて流れを引き寄せると、11-8でゲームを先取する。

第2ゲーム、石川は4-0と大量リードで優位に試合を進める。要所でポルカノバのフォアサイドを狙い、先に相手を大きく動かす戦術が功を奏す。審判からサーブを注意されるシーンもあったが、崩れることなく11-8でゲームを連取した。

ゲームカウント2-0と優位に立った石川は第3ゲーム、ポルカノバの思い切ったプレーに苦しめられるも、我慢のプレーで食らいつく。10-10からフォアハンドでの3球目攻撃を決めると、続く1本もラリー戦を制し、王手をかける。

3ゲーム連取で勢いに乗る石川は、ポルカノバの捨て身の攻撃にも冷静に対応。競った場面でのチキータレシーブもよく決まり、4-0のストレート勝ちでベスト8に進出した。

勝利した石川は準々決勝で、ファン・リウ(アメリカ)、ユ・モンユ(シンガポール)の勝者と対戦する。

女子シングルス4回戦

〇石川佳純 4-0 ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)
11-8/11-8/12-10/11-9

文:ラリーズ編集部

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