心が疲れたときにオススメ。今日を乗り越える元気がわいてくる本3選

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、心が疲れたときの本

心が疲れていると感じるときは、読書で少し気分転換を。心温まるエッセイや癒される漫画など3冊をセレクトしました。週末はゆっくり本を読んで、くつろいでくださいね。

二度寝で番茶
著者:木皿泉
出版社:双葉社

夫婦脚本家・木皿泉が日々の暮らしや幸せについてとことん語り合う。「生きてる価値って何ですか?」と聞けば、そりゃ、何か食べながら、こうやって二人で話している時が最高に楽しいに決まってるじゃないですか、と答える。

仕事、恋、結婚、家族のこと、病気のこと、生きていくということ。深刻なテーマの話でも、最後はしみじみとした気持ちに包まれる。帰りに餃子を買って帰りませんか。いいですね。帰って餃子とビールで人の悪口言いましょう、という話になるのです。屋台のおでん屋さんで語り合いながら、ほかほかのおでんの湯気に幸せを感じる二人。その気持ちがうつって、私も明日もがんばろうと思う。

「明日のことをあれこれ思うのは、とても幸せなことかもしれない」この言葉が心にしみます。

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本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ
著者:コウケンテツ
出版社:ぴあ

人気料理研究家・コウケンテツさんが、毎日おうちごはんを作るのがしんどい人へ向けて書いたエッセイ集。「料理研究家だって、毎日のごはん作りはしんどいです」このひと言に気持ちがぐっとラクになる。毎日、おいしい料理を作らなきゃ。栄養たっぷりのごはんにしなきゃって思い詰めたら、どんどんしんどくなってしまうから。

コウケンテツさん自身の家庭のケースをありのままに紹介。子育て真っ最中の毎日を振り返るなかで、著者は日々の食事作りがいくつもの「ねばならない」にとらわれていることに気づきます。それがしんどさの原因だと思い当たれば、まずは自分を追い詰めるこだわりを手放してみる。一日3食ちゃんとは必要なの? 一汁一菜すら大変なときはどうしたらいいの?

さまざまな「ねばならない」と向き合いながら、作る人の気持ちがラクになるヒントとアイデアを教えてくれます。

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きょうの猫村さん9
著者:ほしよりこ
出版社:マガジンハウス

大人気漫画シリーズ『きょうの猫村さん』の第9巻です。スーパー家政婦猫の猫村ねこさんは、今日も元気に村田家政婦紹介所からご出勤。奉公先の犬神家でお勤めです。猫村さんの漫画シリーズは、私にとっておくすりのような本。いつも猫村さんのやさしさに癒されています。

今回も猫村さんが犬神家のために大奮闘。何より大切にしているピンクのエプロンをきりりと締めて、掃除、洗濯、お買い物に全力投球です。物語はハラハラする展開ですが、いつものようにホッとするシーンもたくさん。犬神家のぼっちゃんに「今日の夕飯は何?」と聞かれた猫村さん、嬉しそうに献立を教えます。

コロッケ食べればごきげんさん。大好物のことを考えたら、どんなに落ち込んでも立ち直れちゃう。そんな猫村さんに励まされます。疲れたときや安らぎたいときにぜひどうぞ。

くわしくはこちらの記事をどうぞ。
『二度寝で番茶』
『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』
『きょうの猫村さん9』

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/

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