上越市対策本部会議 8日間連続、計14人、連日の感染確認  気緩めず感染予防を 市長が注意喚起

 上越市は2日、市役所で第11回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた。市内で連日感染確認が続いている現状や、今後の対応などについて情報共有。本部長を務める村山秀幸市長が職員や市民に向けて注意を呼び掛けた。

 同対策本部会議は2月24日以来。同市では7月24日から31日までの8日間連続で感染者が判明、計14人に上った。このうち上越保健所管内の宿泊施設で4人、商業施設で2人が感染するなど、連鎖的に感染が拡大している現状。

 これに伴い、市は『広報上越(8月号)』や市役所などに設置されているデジタルサイネージ(電子看板)、ホームページやSNSを用いて注意喚起。市民に向け自身の健康観察を、転入・帰省者に向け行動歴の記録などを呼び掛けている。

 村山市長は「(市職員は)組織横断的にワクチン接種の支援に当たってほしい。これから行楽や帰省の時期を迎える。市民は感染拡大地域との往来は極力避け、マスク着用や手指消毒など自身の感染防止対策の徹底を。ワクチンの接種を終えた人も、気を緩めることなく『新しい生活様式』による感染予防を続けてほしい」と述べた。

 会議では、ワクチン接種に関する今後の見通しなどを合わせて報告。23~64歳への集団接種は対象者を1万6544人と見込み、高齢年代順に8月21日から土・日曜に、上越文化会館、上越地域医療センター病院、厚生連上越総合病院の3会場で実施する。2回目を含めて終了は10月2日を予定。また16歳以上の全年代(高齢者を含む)で、それまで接種を受けていない人らを対象にした「おさらい接種」を10月10日(第1回)、同31日(第2回)に上越総合病院で実施する。

 国から供給されるファイザー社製ワクチンは、7、8月合わせて計3万6270回分が確定。このため集団・個別接種の必要量は確保できる見込み。

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