熱中症へ注意呼び掛け 救急搬送数が昨年比6倍 糸魚川市

 糸魚川市内では今夏、熱中症による救急搬送が増えている。県内に「熱中症警戒アラート」が発表された2日、同市は安心メールの配信などを通して市民へ熱中症予防を呼び掛けた。

街中の気温は32度を示し、うだるような暑さが続く(2日午後1時30分ごろ、糸魚川市大町2)

 市消防本部警防課救急係によると、今年の熱中症による市内の救急搬送件数はこれまでに24件(2日午後3時現在)。昨年の同時期は4件で、6倍に増えている。主な症状はけいれんや吐き気などで現時点では軽症がほとんど。年齢は60歳以上が多く、屋外での作業後や屋内での発症が目立つという。

 市は小まめな水分補給や、室温が28度を超えないようエアコンや扇風機の使用、適度な休息の他、新型コロナウイルス感染症予防で着用するマスクも屋外で人と2メートル以上離れている場合は適宜外すなど熱中症に対する注意を促している。

 日本気象協会新潟支店によると、同市では2日午後2時54分に33・4度を記録。3日も30度を超える真夏日になる見込みで、さらに気温が高まる可能性がある。5日ごろまでは熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される。

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