〈なおえつうみまちアート〉休憩スペースで一息 インフォメーションセンター  来訪者と気さくな会話

 上越市直江津地区で1日に開幕した「なおえつ うみまちアート」のインフォメーションセンター(同市中央1)は、市街地4カ所の作品展示会場を巡る来訪者が立ち寄り、休憩の合間に気さくな会話でくつろぐ。

 同センター内にはテーブル席四つが設けられた休憩スペース=写真=があり、連日の猛暑の下、来訪者が会場移動の町歩きの途中で一息をつく。迎えるスタッフとのやりとりは直江津の歴史や印象、思い出話など。「安国寺通りの地名の由来は」「昔はこの辺りに駅があった」―。

 十日町地域から訪れた50代夫妻は「(上越は)年2、3回買い物で訪れる。(直江津とは)海と山で違うので新しい発見がある」と話す。同地域は3年ごとに開催されるトリエンナーレ「越後妻有大地の芸術祭」の舞台で、二人とも、過去に参加した経験があるという。今回はSNS情報で知ったといい、「面白い企画」と感想。

 上越市安江在住の会社役員・宮澤郁生さん(60)、会社員・八重子さん(59)夫妻は自転車で会場巡り。最初に訪れたライオン像のある館(旧直江津銀行)の作品展示について「良かった。元銀行にちなんだ作品(紙幣の素材を使った造形)が興味深い」と、次に向かう会場の作品に期待を寄せていた。

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