ドジャースが通算163勝のベテラン左腕・ハメルズと1年契約

日本時間8月5日、ドジャースは37歳のベテラン左腕コール・ハメルズと1年契約を結んだことを発表した。契約内容の詳細は明らかにされていないが、ハメルズには100万ドルのサラリーが保証され、1先発ごとに20万ドルのボーナスが支払われることが報じられている。ドジャースはトレード・デッドラインの補強でマックス・シャーザーとダニー・ダフィーを獲得しているが、レギュラーシーズン最終2ヶ月の戦いに備え、さらに選手層を厚くするための補強を敢行した。

現在37歳のハメルズは15年間のメジャー生活で9度の2ケタ勝利をマークし、通算163勝の実績を誇る左腕。直近では、2019年はカブスで27試合に登板して7勝7敗、防御率3.81をマークしたが、ブレーブスと契約した昨季は左上腕三頭筋の腱炎や左肩の疲労により1試合しか投げられず、0勝1敗、防御率8.10に終わった(シーズン0勝はメジャー15年目で初めて)。

ドジャースはクレイトン・カーショウとトニー・ゴンソリンが故障、トレバー・バウアーがセクハラ問題により戦列を離れており、先発の頭数が不足。この課題を解決するためにシャーザー、ダフィー、そしてハメルズを獲得したわけだが、故障中のダフィーは9月まで戦列に戻れないとみられており、ハメルズもマイナーでの調整登板が必要だ。しばらくのあいだはシャーザー、フリオ・ウリアス、ウォーカー・ビューラー、デービッド・プライスの4人に加え、ブルペンデーを活用しながらローテを回していくことになるだろう。

ハメルズはまずアリゾナにあるドジャースのスプリング・トレーニング施設に向かう予定となっており、ここでスタミナを取り戻すためのトレーニングを行う。その後、マイナーでの調整登板を経て、メジャーに合流するとみられる。メジャーリーグ公式サイトでドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は「ハメルズがメジャーで先発できるようになるまで少なくとも数週間が必要だろう」と伝えている。

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