アスレチックスが元主砲のクリス・デービスとマイナー契約

日本時間8月5日、アスレチックスはレンジャーズから解雇されてFAとなっていたクリス・デービスとマイナー契約を結んだことを発表した。デービスは昨季まで5年間アスレチックスでプレーし、今年2月にエルビス・アンドルース、アラミス・ガルシアとのトレードでジョナ・ハイム、デーン・アッカーとともにレンジャーズへ移籍。レンジャーズでは22試合に出場して打率.157、2本塁打、5打点、OPS.596と期待に応える働きを見せることはできなかった。

アスレチックスの発表によると、デービスはアリゾナ・コンプレックス・リーグのロースターに登録された。最後にメジャーの試合に出場してから2ヶ月近くが経過しているため、ルーキー級の試合で実戦感覚を取り戻すことになる。ボブ・メルビン監督は「彼がこのチームの戻ってきてくれて嬉しい。AAA級でどうなるか見てみたい」と話しており、実戦感覚を取り戻したあとはAAA級に合流してメジャー復帰に向けた準備を進めていくようだ。

現在33歳のデービスはブリュワーズで3年間プレーしたあと、2016年からアスレチックスに加入。移籍1年目に42本塁打102打点を記録すると、2017年は43本塁打110打点、2018年は48本塁打123打点と数字を伸ばし、2018年には本塁打王のタイトルも獲得した。ところが、2019年シーズンの守備時に左の臀部と脇腹を痛めて以降、パフォーマンスが急激に悪化し、2019~21年の3シーズンで合計27本塁打にとどまっている。2015~18年に4年連続で打率.247を記録して話題になったが、2019~21年は打率も.212と急降下した。

メルビンは「彼はここで全盛期を過ごした。ファンにも愛されていた。彼にとって特別な場所であり、戻ってきたいと思っていたことは知っている。今季中のどこかで彼がプレーする姿を見ることができたらいいね」とコメント。かつての本塁打王は慣れ親しんだオークランドの地で復活を遂げることができるだろうか。

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