【新型コロナ】神奈川の感染者、初の2000人超 死者5人、クラスターも相次ぐ

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で6日、新たに10歳未満~90代の男女2082人の感染が明らかになった。1日当たりの新規感染者数が2千人を超えたのは初めてで、2日連続で過去最多を更新した。5人の死亡も確認された。うち1434人の感染経路が不明。

 横浜市で死亡が確認された身元不明の女性は、1日に市内の駅構内で心肺停止状態で倒れており、搬送先の病院で陽性が判明、同日死亡した。県によると、大和市の50代男性も3日に自宅で心肺停止状態で発見され、搬送先の病院で感染を確認、同日亡くなった。

 横浜市で判明した感染者数は2日の825人を上回り、過去最多。市水道局西谷第二分庁舎や市生活自立支援施設「はまかぜ」など5施設でクラスター(感染者集団)が認定された。

 川崎市宮前区の高齢者デイサービス施設もクラスターと認定された。陽性者10人のうち利用者8人は全員ワクチン接種を済ませていたという。相模原市南区のスポーツクラブや横須賀市の障害児通所支援事業所も、それぞれクラスターと認定された。

 また県は、5日に感染者として公表した秦野市の70代男性について、感染の疑いが低いため取り下げた。

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 県は6日、県内のコロナ感染者のうち978人がインド由来のデルタ株に感染していた疑いがあると発表した。1日当たりデルタ株発表人数としては4日の616人を上回り過去最多。

 在日米海軍横須賀基地では3日以降に10人、在日米海軍厚木基地では6日に2人の陽性がそれぞれ確認された。

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