神奈川県内全33市町村で開催される東京パラリンピックの採火式について、県は、原則無観客で実施されると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令などを受けた対応。
採火式は12~15日にかけて、県や各市町村の主催で開催される。初日の12日は松田町の町生涯学習センターで採火し、最終日の15日までに全33市町村の34会場で火をともす。事前予約制なども含めて有観客での開催を検討していたが、感染防止対策のため、各会場では一般の観覧募集などはしないという。
15日に各会場で採火した34の火を一つにまとめる「集火・出立式」も、県内の会場からのオンライン配信に変更。式ではパラスポーツの魅力を伝えるトークショーなども開催し、選手にエールを送る。黒岩祐治知事は「多くの方に配信をご覧いただき、パラリンピックを盛り上げてほしい」と話している。
また、県代表のパラリンピック聖火ランナーは、横浜市立横浜総合高校3年でパラ水泳選手の小石昌矢さんに決定した。若手のパラアスリートの中から県が依頼した。22日に都内でのリレーに参加する。
競技会場がないため、県内でのパラの聖火リレーは実施されない。(川口 肇)