パラリンピック競技会場4都県、感染拡大、深刻

 新型コロナウイルス感染症の新規感染者が13日、都で5773人に上るなど全国では2万人超えになった。都は重症者が227人と新規感染者数、重症者数ともに過去最多になったとした。都によると死亡者累計も2332人に上っている。

 一方、隣接する埼玉も1696人で過去最多。千葉も1089人と過去最多を相次いで更新。静岡も379人と過去最多となった。

 いずれも東京パラリンピック競技会場を有する都県だけに、パラリンピック開催そのものの是非を問う声も出始めている。開催の場合、東京・埼玉・千葉は無観客、静岡は観客5000人になるようだが、最も問題になっているのが、小中生らを競技会場に招く「学校連携観戦プログラム」の計画をあきらめていない点。

 ネット上では「人が集まり出歩くことが感染のリスクを高める、と政府みずから警告しているのに、学校単位で会場に出かけて観戦させるのは何故だ。感染させに行くのか」「これだけ感染者が急増しているのに、中止という選択肢を考えない愚かな関係者達」「まだパラリンピックをやるつもりなのか。医療崩壊は全国で起こり始めている状況で、これ以上政府や東京都の発するメッセージに矛盾を生じさせて何を目指すつもりなのか。最早崩壊が起きているのは医療だけではなく、正常な判断力を失っている政府そのものなのではないだろうか」などなど、怒りや批判、懸念する声が大半を占めている。

 また「気の緩みだの危機感の共有だの言っておいて、やっていることがこれでは話にならないね。結局自分らの都合の良い事言っているだけだから、皆自分らの都合の良い様に動く」と政府の整合性のない対策に呆れる声も。国民が納得できる対応が強く求められる。(編集担当:森高龍二)

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