県内では12、13日の2日間続けて100人を超える新型コロナウイルス感染症患者が確認される事態となっている。上越市の村山秀幸市長は12日にコメントを発表し、「当市でも感染症患者が断続的に確認されており、警戒を強めている」と危機感を示した上で、注意を促した。
夏休みやお盆休みを利用した帰省、行楽について「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置地域など、感染が拡大している地域との往来は極力控えていただくように」と注意喚起。キャンプなど屋外での活動による感染事例に触れ、熱中症に注意しながらの各種感染症対策の徹底を求めた。
併せて、「感染力の強いデルタ株の流行により感染のリスクが一層高まっており、誰にでも感染の可能性がある」「一人一人が『うつさない』『うつらない』慎重な行動を」と呼び掛けた。
◇ワクチン接種、感染防止へ啓発動画
上越市はこのほど、若年層を対象に新型コロナワクチン接種および感染予防の継続を呼び掛ける動画を制作。12日から当面の間、市公式SNSなどで公開している。
動画は全5種で約30秒。上越青年会議所会員や上越消防署救急隊、上越教育大ラグビー部や県立看護大学生、上越地域医療センター病院の古賀昭夫病院長が出演し、「一人一人がうつらない、うつさないを心掛けて」と呼び掛ける。
配信方法はユーチューブやツイッターなど市公式SNS、市役所や上越妙高駅に設置されているデジタルサイネージ(電子看板)、上越ケーブルビジョンの番組間CMなど。
市は「ワクチン接種は任意であり、接種を強制するものではありません」としている。