仕事モードが1日中続いてしまう人は、香りとハーブティーで調整を

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植物療法士の南上夕佳さんに、女性が取り組むべき「からだづくり」について語っていただく連載。
20代で若年性更年期障害と診断された南上さんが、
病気を克服し、30代で妊娠・出産・子育てを経験するまでに行っていたこと。

第6回は、熱帯夜で眠れなかったり、リモートワークでオンオフが切り換えにくいときに、
自律神経を整える自然ぐすりをご紹介します。


リモートワークで自宅にいることが多くなってきた昨今。
オンとオフの切り替えがなかなかうまくいかないという人が増えています。
私の場合ホルモンバランスを崩していたころは、仕事モードのオンからなかなか抜け出せず体調をよく崩していました。オンとオフの切り替えには自律神経が大きく関係しています。

(イメージ:写真AC)

今回は自律神経を整えるための方法をご紹介します。

自律神経とは二つの神経から成り立ちます。ここでいうオンにあたる交感神経は主に日中に働く神経で、車で言うとアクセルにあたります。オフは副交感神経という主に夜に働く神経で、車で言うとブレーキにあたります。
交感神経がうまく優位に働かないとやる気が起きなかったり、副交感神経がうまく優位に働かないとリラックスできなかったりと、このアンバランスが続くと自律神経失調症のようにさまざまな不調が現れます。

女性が多く悩む冷えや生理不順や頭痛も、自律神経の乱れから生じることが多くあります。
まずは香りを朝と夜で使い分けてみましましょう。ハーブの精油(エッセンシャルオイル)を使います。

朝には交感神経が優位に働きやすいローズマリーやレモン、ユーカリ、イランイランが使いやすく揃えておくとよいですね。
ディフューザーで焚きながら朝の身支度をしてみたり、シャワーを浴びるときに浴室の床に数的垂らして蒸気とともに香ってみたり。

夜には副交感神経が優位に働きやすいオレンジやベルガモット、ラベンダー、フランキンセンスのいずれかを用意します。
ディフューザーで焚くか、スイートアーモンドオイルなどのお好みの植物油10mlに1〜2滴混ぜてデコルテから首、肩にかけて塗布して軽く流すようにマッサージすると呼吸が深くなり良い睡眠へと繋がります。

(イメージ:写真AC)

ハーブティーでは、メリッサ(レモンバーム)やセントジョーンズワートを飲むことで神経系に作用し乱れを調整し安定させる働きがあります。
ハーブティーは朝晩と一日2回飲むことをおすすめします。

※セントジョーンズワートは医薬品を飲んでいる場合は控える必要があります。必ず医師にご相談ください。

バナーイラスト/いいだあやか
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