第20週の週間MVPは好調・ヘルナンデスとノーヒッターのギルバート

日本時間8月17日、2021年シーズン第20週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはテオスカー・ヘルナンデス(ブルージェイズ)、ナ・リーグはタイラー・ギルバート(ダイヤモンドバックス)が選出された。ブルージェイズは前週までジョージ・スプリンガーが2週連続で週間MVPを受賞しており、チームとしてはこれで3週連続の受賞。一方、史上4人目の「メジャー初先発でノーヒッター」を達成したギルバートは、ダイヤモンドバックスではマディソン・バムガーナーに続いて今季2人目の受賞となった。

ヘルナンデスは7試合に出場して打率.500(28打数14安打)、2二塁打、3本塁打、10打点、1盗塁、出塁率.500、長打率.893、OPS1.393と打撃好調。リーグトップの打率をマークし、自身初となる週間MVPを受賞した。日本時間8月12日のエンゼルス戦で18号グランドスラムを放ち、同15~16日のマリナーズ戦では2試合連続で本塁打を含む3安打を記録して自身3度目のシーズン20本塁打に到達。後半戦は30試合で打率.355をマークしており、特に8月に入ってからの16試合では打率.431と絶好調だ。

ギルバートは日本時間8月4日にメジャーデビューしたばかりの新人左腕。リリーフで3試合に登板したあと、同15日のパドレス戦でメジャー初先発に抜擢され、「メジャー初先発でノーヒッター」という史上4人目の快挙を成し遂げた。9回102球を投げて奪三振は5つだけ、3つの四球を与えたが、メジャー初先発とは思えない堂々たるピッチング。ダイヤモンドバックスの投手によるノーヒッターは2004年のランディ・ジョンソン(完全試合)、2010年のエドウィン・ジャクソンに次ぐ史上3人目の快挙であり、スタンドで見守っていた父親が感激する様子も大きな話題となった。

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