ドジャース・ハメルズが今季終了 60日間の故障者リスト入り

日本時間8月17日、ドジャースは約2週間前に契約したばかりのベテラン左腕、コール・ハメルズを60日間の故障者リストに登録したことを発表した。メジャー復帰に向けての調整を行うなかで左肩を痛めたとみられている。ハメルズはまだマイナーの試合でも登板しておらず、公式戦に登板する前に今季終了が決定。ドジャースは7月中旬に行われたハメルズの公開練習を見て1年100万ドルで契約し、シーズン終盤の戦力として期待していたが、故障の再発がハメルズのカムバックを妨げることになった。

現在37歳のハメルズは9度の2ケタ勝利を含む通算163勝をマークしているベテラン左腕。フィリーズでは先発ローテーションの一角として2008年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献し、レンジャーズ時代にも2度の2ケタ勝利をマークした。しかし、近年は故障が目立つようになり、ブレーブスでプレーした昨季は1試合に先発しただけ。今季は開幕から無所属の状態が続き、8月に入ってようやくドジャースと契約したものの、メジャーのマウンドへのカムバックを果たすことはできなかった。

故障の再発がハメルズの今後のキャリアに与える影響は不透明だ。とはいえ、37歳のベテラン左腕が相次ぐ故障により2年間で1試合しか登板していないという事実は、キャリア続行に向けてネガティブな影響を与えることは間違いない。次の契約を手にするためには、改めて公開練習を開催し、コンディションに問題がないことを証明する必要があるだろう。

今季開幕前には先発投手陣の充実度が注目されていたドジャースだが、故障者が続出し、現在は先発ローテーションの5枠のうち、マックス・シャーザー、ウォーカー・ビューラー、デービッド・プライスの3枠しか埋まっていない状況。死球による左ふくらはぎの打撲で故障者リスト入りしたフリオ・ウリアスは早期復帰できる見込みだが、それでも先発投手が不足している。トレバー・バウアーがセクハラ問題により戦列復帰の見込みが立っていないことも大きな誤算。首位ジャイアンツを4ゲーム差で追う状況のなか、ブルペンデーを多用するなど、苦しいやりくりを強いられている。

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