カージナルスが39歳の正捕手・モリーナと契約延長を交渉中

「ジ・アスレチック」のケイティ・ウーとケン・ローゼンタールが報じたところによると、カージナルスは39歳の正捕手ヤディアー・モリーナと来季に向けた契約延長の交渉を行っているようだ。モリーナは昨オフにキャリアで初めてFAとなり、1年900万ドルでカージナルスと再契約。今季終了後に再びFAとなる予定だが、「もう2度と経験したくない」とFAになる前の契約延長を希望している。また、契約条件としては今季と同レベルの条件(=1年900万ドル)を求めているようだ。

モリーナは以前、「40歳までプレーを続けたい」と話していたことがある。今季はここまで91試合に出場して打率.256、8本塁打、49打点、3盗塁、OPS.681を記録。攻守両面で年齢による衰えは否定できなくなっているが、正捕手としての存在感は凄まじく、盗塁阻止率も42.5%という高水準をキープしている。控え捕手のアンドリュー・キズナーが期待通りに成長していないという事情もあり、39歳となった現在もカージナルスにとって不可欠な戦力。来年7月に40歳の誕生日を迎えるが、「40歳までプレーする」という目標を達成できる可能性は非常に高い。

数年前のように年間120~140試合でマスクを被るのは現実的な話ではないが、カージナルスは来季も正捕手モリーナ、控え捕手キズナーの体制でシーズンを戦い、有望株イバン・ヘレーラの成長を待つことになる。現在21歳のヘレーラは自身初のAA級で苦戦しているものの、徐々に適応し始めており、来季中のメジャー昇格が予想されている。ヘレーラへのバトンタッチをスムーズに行うという点でも、モリーナとの契約延長はカージナルスにとって意味のある動きと言える。

オールスター・ゲーム選出10度、ゴールドグラブ賞9度といった輝かしい実績を誇り、将来のアメリカ野球殿堂入りを有力視されているモリーナ。来季はカージナルスがこの名捕手とともに戦う最後のシーズンとなるかもしれない。

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