フローリングの張り替えにかかる費用の相場とは。リフォーム会社の選び方も紹介

床のリフォームを考える際、素材にもこだわりたいですが費用が心配になりますよね?床の張り替えでは、床材はもちろんのこと、張り替え工法や帖数などによっても費用感は変わってきます。そのためおおよその費用が分かれば、予算との兼ね合いも考慮しながら床材や工法を選べるようになります。

そこで今回は、床材や工法の特徴を紹介しながらフローリングの張り替え費用について詳しく解説します。フローリングの張り替えをDIYする場合とプロに依頼する場合のそれぞれのメリット・デメリットや、リフォーム会社の選び方についても触れているので、フローリングの張り替えを検討している人はぜひ参考にしてみてください。

フローリングの張り替え費用の内容

フローリングの張り替え費用は、主に下記3つの要素で決まります。

⦁ 張り替える床材
⦁ 張り替える面積
⦁ 張り替える工法の違い

床材は千差万別であるため、値段もピンキリ。選択した「床材の値段×帖数+工法」で金額が決まるため、「グレードの高い床材×広い部屋」になればなるほど、金額は上がります。

張り替える床材

床材と一言で言っても様々な種類が各メーカーから展開されています。床材の種類は大まかには以下のふたつに分類され、各床材の中でも材質や機能などのグレードによってさらに細分化されていきます。そのためどの床材を選ぶかで、リフォーム費用は左右されるでしょう。

⦁ 複合・合板フローリング材
⦁ 無垢フローリング材

また、既存の床材に何が使用されているかによっても費用は変動します。例えば畳から張り替える場合は、高さの調整や畳の回収費などで費用が高くなる傾向にあります。各パターンの費用感は、後述しているのでぜひ参考にしてみてください。

張り替える面積

フローリングの張り替え費用は、張り替えを行う部屋の面積にも左右されます。部屋が狭ければ狭いほど、材料と工数が少なく済むため費用は安く、反対に部屋が広ければ広いほど、材料・工数ともに多くなるので費用は高くなります。

ちなみに張り替え面積は、該当の部屋の帖数や床面積で算出されます。帖数や床面積が分かっていて、希望の床材にある程度目星が付いている場合は、「床材の金額×面積」でおおよその張り替え費用の目処を付けることができるでしょう。

張り替える工法の違い

フローリングの張り替え工法は、重ね張りと新規張りの2種類あります。

⦁ 重ね張り
重ね張りとは、既存の床材の上に新たな床材を重ねて張る工法です。既存の床材を剥がす作業がない分、工期が短く、費用も抑えられます。ただし「既存の床材+新たな床材」となる分、厚みが出ます。張り替えをしない部屋や廊下との間に段差ができるため、つまずきやすくなったり、ドアが閉まらなかったりする可能性が出てくるので注意が必要です。また下地の修繕もできないため、「床鳴りを解消したい」方には向かない工法と言えます。

⦁ 新規張り
新規張りとは既存の床材を剥がしてから、新たな床材を張る工法のことを言います。重ね張り工法とは異なり、現状の床の高さから変化が出ないのが特徴です。また床を剥がした際に、下地の状態を見ることができるので、下地の修繕・補強も可能です。そのため追加費用はかかりますが、床鳴りや傾きなどの不具合も解消できます。下地の高さを調整して段差をなくせば、バリアフリーにすることもできる点もメリットと言えるでしょう。

しかし床を剥がす分、工期は長めです。さらに剥がした床の廃材処理も必要になるため、重ね張りに比べて費用が高くなる点はデメリットでしょう。

フローリングの張り替えにかかる費用の相場

先述のとおり、フローリングの張り替え費用は「床材の値段×帖数(床面積)+工法」でも概算ができますが、既存の床材が何かにという点も考慮しておきたいところです。なぜなら既存の床材によって、張り替えの工数が異なるからです。

⦁ フローリングからフローリングへ張り替える場合
⦁ 畳からフローリングへ張り替える場合
⦁ カーペットやクッションフロアからフローリングへ張り替える場合

そのため今回は現状の床材を基点に、上記3パターンの費用相場を紹介していきます。

フローリングからフローリングへ張り替える場合

フローリングからフローリングに張り替える場合、張り替え工法と帖数によって費用が大きく変動します。

◎複合・合板フローリングへ張り替える場合

◎無垢フローリングへ張り替える場合

部屋の広さで金額が異なるのはもちろん、重ね張りよりも新規張りの方が、また複合・合板フローリングよりも無垢材を使用する方が金額は上がります。

張り替えたい部屋の状況によって異なりますが、費用を抑えたいばかりに重ね張りを選択してしまうと先述のとおり、ドアの開閉に支障をきたしたり、つまずきやすくなったりと不便を買うことになるかもしれません。そのため工法をはじめ、後述するフローリング材のメリット・デメリットも頭に入れた上で最適な選択をするようにしましょう。

畳からフローリングへ張り替える場合

畳はフローリングに比べて厚みがあります。畳には厚畳と薄畳があり、厚畳は30~60mm、薄畳でも15~29mmの厚みがあります。一方でフローリングは15mm程度です。そのため畳からフローリングに張り替える場合は、高さ調整が必要になる場合がほとんどであり、工数や材料が増える分、費用が高くなりがちです。

畳からフローリングに張り替えする際に注意したいのは、畳の処分にも費用が発生するという点です。帖数が多ければ多いほど、費用が加算されていくことを留意しておきましょう。

また費用面ではありませんが、下地の高さ調整した分、フローリングから畳みに戻すのは容易ではありません。そのため畳からフローリングに変更しても後悔しないかどうかをよく考えてからリフォームに踏み切る必要があります。

カーペットやクッションフロアからフローリングへ張り替える場合

既存の床材がカーペットやクッションフロアの場合、フローリングへの張り替えが困難だと思う方もいるかもしれません。しかし、これらは簡単に剥がすことができるため、比較的容易にフローリングに張り替え可能です。

カーペットやクッションフロアは通気性があまり良くないため、下地であるフロア材にカビが発生していることがあり、状態によってはフロア材の張り替えも必要となります。フロア材も張り替えるとなると、その分の金額が上乗せされることになるので、想定外の費用が発生する可能性があることも視野に入れておきましょう。

フローリング張り替えの目安・耐用年数

フローリング張替えのタイミングや目安は以下のとおりです。

各床材の耐用年数を紹介していますが、あくまで目安であるため部屋の使用方法などの状況によって多少の長短が発生します。一般的には、目に見えて汚れが目立つ頃に張り替えの検討時期が来たと考えると良いでしょう。

ただし汚れの有無にかかわらず、下地の劣化による弛みや凹みなどは、床が抜けて大けがする可能性があるため、早急にリフォームが必要となります。

リフォームは委託業者によって、仕上がりに大きな差が出てしまいます。そのため、リフォーム会社は慎重に選びたいところです。しかしこのような緊急事態の場合、リフォーム会社を比較検討する猶予がないことがほとんどです。

そこでおすすめなのが、ログリノベです。ログリノベでは製材工場から流通、デザイン、施工、アフターサービスまで、全ての工程を自社でまかなう自社一貫体制を取っています。

下請けに業務委託をしないため、営業と現場の間で認識のズレが発生しづらく、希望通りのリフォームが叶います。なにより人件費や流通費を抑えることができるため、高品質な無垢材を使用したリフォームでもリーズナブルにリフォームできます。リフォームに際して依頼する業者を迷っているのであれば、ぜひ検討してみてください。

フローリング材の特徴と選び方

フローリング材を選ぶ際は、複合・合板フローリングと無垢フローリング、それぞれの特徴の違いを把握しておくと良いでしょう。

ポイントとしては、費用を抑えたい場合は複合・合板フローリング材がおすすめです。風合いや経年変化など、住み心地を優先したい場合は、無垢のフローリング材の方が良いでしょう。

複合・合板フローリング

複合・合板フローリングとは、複数枚の合板を貼り合わせた表面に天然木の薄板を貼ったフローリング材です。下記のようなメリット・デメリットがあります。

複合・合板フローリングの場合は無垢のような風合いはでないため、温かみがなく無機質に感じてしまうこともあります。昔に比べると天然木に近い見た目になっていますが、それでも本物には劣るのが難点でしょう。また板自体に接着剤を使用していることから、粘着力が弱まってくると床材が剥がれてくるデメリットも存在します。

ただし、カラー展開も豊富で機能性に富む商品ラインナップであるため、部屋の雰囲気や目的別の選択肢が多いという特徴を持ちます。また無垢材に比べて価格が安価である上に強度が高いためキズが付きにくい点もメリットと言えるでしょう。そのため、部屋の雰囲気をガラッと変えたい場合や、子どもやペットがいて床のキズが心配な場合に最適な床材です。

無垢フローリング

無垢フローリングとは、100%天然木を使用したフローリング材です。無垢フローリングには以下のような種類があり、それぞれに特徴が異なります。

⦁ スギ材
⦁ パイン材
⦁ ウォルナット材
⦁ ヒノキ材

材質によっては硬いものもありますが、一般的に柔らかく、天然木ならではの触り心地と香りを楽しめます。2つと同じ木目はないため、“世界に1つだけ“の特別感を味わうことができるのも無垢材の特徴です。また調湿機能があるため、湿気の多い季節でも快適に過ごすことができます。

ただし、柔らかいということは裏を返せばキズがつきやすいというです。さらに調湿機能があるが故に床材が縮み、隙間や反りが生じてしまうのもデメリットでしょう。そして天然木は流通数が少ない上に乾燥させる手間が発生するため、複合・合板材に比べて高価になる傾向があります。そのため、無垢材は予算に余裕がある場合におすすめのフローリング材です。

フローリングの張替えはDIYではなくプロへ依頼がおすすめ

DIYでのフローリングの張り替えは、費用が抑えられる反面、難易度が高いのであまりおすすめできません。フローリングの張り替えは思った以上に重労働であるため、「DIYではじめたけど、最終的にプロに依頼した」ということはよく聞く話です。その場合、はじめからプロに依頼するよりも高くなる可能性があることを頭に入れておきましょう。

DIYで張り替える場合

自分でフローリングの張替えをする際のメリット・デメリットは下記のとおりです。

◎メリット
⦁ 都合の良い時に作業ができる
⦁ 費用が安い

◎デメリット
⦁ 難易度が高い
⦁ 時間がかかる
⦁ 廃材処理が大変
⦁ ケガの心配が出てくる
⦁ 下地の修繕ができない

DIYで張り替える場合は、プロに頼む際の半分程度に費用を抑えることができます。また業者と予定の擦り合わせをすることなく作業を進めることができる点もメリットです。

ただしフローリングの張り替えは、下地を剥がして掃除・採寸を行い、下地作りを行い・・・とかなりの重労働です。勝手を知らない素人が行うには無駄が多く、時間がかかりすぎてしまうこともあるでしょう。

さらに綺麗に貼り合わせるといった点でも不安が残ります。部屋の大きさと木材の長さがぴったりと合うことは稀です。そのため木材のカットをしなければいけない場面も出てくるでしょう。しかし慣れていないとまっすぐ切ることも難しいため、切断後に当てはめてみたら隙間ができるということが往々にして発生します。

このように素人のフローリングの張り替えには、デメリットが多く存在します。快適に過ごすためにリフォームしたのに、隙間が空いてしまったことにより、隙間風や足を引っかけやすくなったということに悩まされる可能性が高くなります。費用面だけでDIYを決行してしまうと取り返しの付かないことになることもあるため、確固たる自信がある場合を除いてプロにお任せした方が安心でしょう。

リフォーム会社に張り替えを依頼する場合

リフォーム会社にフローリングの張り替えを依頼する場合は、以下のようなメリット・デメリットが考えられます。

◎メリット
⦁ 工期が短い
⦁ 綺麗に施工してくれる
⦁ 下地の修繕も可能

◎デメリット
⦁ 費用が高い

DIYと比較すると費用の高さが気になりますが、プロが作業するため仕上がりは一目瞭然です。隙間や段差ができることなく、綺麗に施工してくれます。作業になれた職人さんが対応してくれるため、工期も半日から3日程度で済みます。また新規張りでは床を剥がした際に、下地の状態も見ることができるため、状況に応じてより良い提案をしてくれるでしょう。

フローリング張り替えリフォーム会社の選び方のポイント

フローリングの張替えをプロに依頼するのであれば、以下のポイントを抑えておきましょう。

⦁ 費用優先であれば、地元の優良工務店
⦁ 工期優先であれば、大手リフォーム会社

地元の工務店に依頼する場合は、下請け・孫請けへの依頼がなく自社リソースで対応するため費用を抑えることができます。また地域に根付いているため、相談しやすく融通も利きやすいでしょう。ただし、人材確保が難しい側面があるため、忙しい時期に依頼してしまうと現場管理に不安が残ったり、着手までに時間を要したりすることも考えられます。そのため緊急を要する場合は、大手リフォーム会社の方がおすすめです。

大手リフォーム会社では、工務店と反対に下請け・孫請けが存在するため、比較的早く対応してくれるでしょう。ただし、営業と現場監督の間に数社挟むこともあるため、認識のズレが起きやすくなります。また人件費がかさむ分だけ、費用が高額になる可能性も見逃せません。

「結局どちらが良いのか」はケースバイケースであるため一概には言えませんが、リフォームをする際は信頼のおける優良なリフォーム会社を選ばないと、「DIYの方がマシ」といった事態に陥ることもあります。そうはいってもリフォームは頻繁に行うことではないため、会社選びに辟易することもあるでしょう。

先にも紹介していますが、ログリノベでは資材の確保からリフォーム後のアフターサービスまで、一貫してリフォームを請け負うため、依頼者と作業者の間に認識の齟齬が生まれにくく理想通りのリフォームが可能です。各領域の専門家によるサポートを受けることができるため、床材や工法などにおいても最適な判断を下すことができるでしょう。また他社を介さないため、費用を抑えつつ上質な無垢材を使用したリフォームをすることができますよ。気になる方はぜひ資料請求をしてみてくださいね。

まとめ

フローリングの張り替えは、「現状の床材×床材の値段×帖数(床面積)+工法」によって費用が決まります。掛け合わせる項目が多いため、以下のように費用相場は幅広くなっています。

【6帖の場合】
⦁ フローリング→フローリング・・・10~20万円
⦁ 畳→フローリング・・・15~24万円
⦁ カーペット、クッションフロア→フローリング・・・8~17万円

DIYをする場合は計算上、上記の相場の半額以下に抑えることができますが、フローリングを綺麗に張り替えるのは素人には至難の業です。DIYを途中で諦めてプロに依頼したとすると、かえって費用が高くなることもあります。そのため、「安いから」といった理由で安易にDIYをはじめることはおすすめできません。安心できるプロを探して、リフォームを依頼するようにしましょう。

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