Happy supply cafe spica ~ 管理栄養士が営む、訪れるひとをハッピーにするカフェ

どこへ食事に行こうかなと調べると、ずらずらっと出てくる飲食店情報。

カウンター席のみのこぢんまりとした店から大人数が収容できるレストランなど、数え切れないほど飲食店がありますよね。

山ほどある飲食店ですが、管理栄養士が調理する店を聞かれていくつ思い浮かびますか。

意外と少ないのではないでしょうか。

それもそのはず、管理栄養士の就職先は病院や福祉施設などがほとんどで、カフェは少ないからです。

食の知識を学び、国家資格の管理栄養士免許を取得したかたが営む「Happy supply cafe spica(ハッピー サプライ カフェ スピカ:以下、spica)」へ訪れました。

ビタミンカラーのオレンジで統一されたカフェ

JR児島駅より徒歩約10分の場所にあるspica。

店には駐車場があるので、電車でも車でも便利な場所です。

店内は白とビタミンカラーのオレンジで明るく健康的な印象があります。

椅子だけでなく水差しや調理器具までオレンジ。

色って不思議な力がありますよね。

ビタミンカラーの力のせいか、もりもり食べたくなりました。

spicaのメニュー

spicaはランチとしてもカフェとしても利用できます。

ランチメニュー、カフェメニュー両方を紹介しましょう。

管理栄養士が作る毎日食べたくなるランチ

ランチメニューはシンプルに「Happy Lunch(ハッピーランチ)」と「spica bowl(スピカボウル)」の2種類。

Happy Lunchは日替わりランチspica bowlは週替わりの丼ものです。

「W Lunch(ダブルランチ)」にするとHappy Lunchのメインとspica bowlを一度に食べられてお得!

このW Lunchはメインと丼ものがミニサイズになるかと思いきや、サイズはそのまま

うれしいサービスですね。

記事内の金額はすべて税込です。

追加料金でドリンクやスイーツを付けることができます。

キッズメニューもあるので子ども連れにもうれしいですね。

ランチメニューはspica公式ホームページのブログで、毎週まとめて1週間分が掲載されます。

スイーツもドリンクも充実

カフェ用のスイーツやドリンクも充実しています。

ケーキはショーケースのなかから選んでください。

どのケーキも一律450円です。

▼上から時計回りに、白桃のアーモンドケーキ、紅茶シフォンケーキ、ココアクッキーチーズタルト。

ドリンクは非常に数が多く、紅茶やコーヒーはもちろん、オレンジなどのジュースやココアなど。幅広いジャンルがそろっています。

自分が飲みたいものを飲んですべてのひとがハッピーになれるようにと思っていると、種類が増えたんだとか。

ドリンクメニューをすべて紹介すると写真だらけになるので、spicaのおすすめ紅茶メニューだけ紹介しましょう。

紅茶だけでもどれを選ぼうか悩みますね。

毎日食べたくなるやさしい味付け

さて、気になるランチメニューから紹介しますね。

取材時のHappy Lunchは、「豚肉とトマトの甘酢あんかけ」でした。

小鉢は2品とスープ、白ご飯がついています。

写真奥は、追加料金で付けられる食後のドリンクとスイーツ。

ドリンクは150円、スイーツは200円で追加できます。

spica bowlは「アジアンツナ玉丼」でした。

小鉢とスープはHappy Lunchと同じもの。

豚肉料理とアジアンツナ玉丼、どちらにしようかな。

あっ、迷ったら両方食べられるW Lunchにすれば問題解決ですね!

豚肉のトマト甘酢あんかけからパクリ。

炒めたトマトの甘みと、甘酢の酸味でさっぱりいただけます。

暑い夏にスタミナがつきそうな一品。元気が出ます。

アジアンツナ玉丼は白ご飯の上に具がのっています。

肉は入っていませんが、ツナがしっかり入っていますし、スイートチリソースが満足感を高めてくれます。

スイートチリソースの効果でアジアンテイストになっている丼ものでした。

小鉢はシメジ、モヤシ、ピーマンで野菜たっぷり。

塩チャプチェという料理だそうです。

ほんのり塩味のやさしい味付けでした。

小鉢に限らずspicaは全体的に味付けが控えめです。

素材の味をしっかり活かした味付けで、しつこくありません。

明日も食べたくなる、そんなやさしい味です。

もうひとつの小鉢はじゃがいもとにんじんのサラダ。

にんじんはお酢が効いてさっぱり。

バジルの味もしました。

スイーツも充実

しっかりランチを食べましたが、スイーツは別腹なのでこちらも。

ケーキは種類が変わるものの、年中提供されています。ショーケースから選んでくださいね。

夏には期間限定のパフェも登場します。

▼2024年7~9月(予定)の夏季限定メニュー

パフェは夏季限定メニューです。

抹茶パフェも人気だそうです。こちらも食べてみたいなぁ。

提供:spica

店内で食べる以外の使いかたも

spicaは店内飲食以外にも、さまざまなサービスをしています。

テイクアウト

ランチメニューはテイクアウトもできるので便利。

Happy Lunch、spica bowl、W Lunchのいずれにも対応しています。

▼写真手前はHappy Lunch、奥はspica bowlのテイクアウトです。

提供:spica

小物の販売

入り口すぐ横には小物の販売ブースが。

児島の特産品である畳べりを使ったアクセサリーがあるのは地元ならでは。

ギャラリー

ギャラリーとしても利用できるとのこと。

ソファ席の後ろの壁にフックがあり、写真や絵画を吊れるようになっています。

プロ・アマ問わず誰でも通常、2週間2,500円で利用可能です。

コロナ禍の現在は、発表の場が少ないアーティストのために当面2週間1,000円で貸し出しされています。

紅茶・ケーキ教室

紅茶やケーキ教室を店内や公民館で開いているとのことです。

ここからはspicaのオーナー川西絵里子(かわにし えりこ)さんに、店を始めたきっかけや想いなどについてお話を聞きました。

オーナー 川西絵里子さんインタビュー

店のビタミンカラーやカフェメニュー、そして店のかたの笑顔で元気とハッピーを届けてくれるカフェ。

Happy supply cafe spicaのオーナー・川西絵里子(かわにし えりこ)さんに管理栄養士を取得し、店を始めた経緯や想いなどを聞きました。

インタビューは2021年8月の初回取材時に行なった内容を掲載しています。

店を始めるならインパクトのある「管理栄養士のいる店」にしたい

──カフェのことを伺う前に、管理栄養士を目指した経緯を教えてください。

川西(敬称略)──

幼い頃から祖父母が料理を作るのを見ていたせいでしょうか、料理が好きでした。テレビの影響で健康オタクでもありました。

料理は好きですけど、好きなことを仕事にして、嫌いになりたくなかったので、はじめは料理人を目指しませんでした。

高校の時は犬の毛をカットするトリマーを目指していました。

しかし進学を考えてトリマーの学校の見学をしたときに、この環境は自分に合っていないかもと思ったんです。

そこで料理好きを活かせる学校への進学を考えました。

料理を作るのもいいけれどメニューなどを考えるのもいいなぁと、栄養士免許を取得できる短期大学へ進んだんです。

短期大学を卒業時に栄養士を取得して、卒業後は病院で働きました。

──管理栄養士の免許は、働きながら勉強して取得されたのですか。

川西──

働きながら勉強しました。病院で働きながら料理を作りたいと思うようになったんです。

病院ってメニューを考えることが主で、やっぱり料理をしたいなって。

病院で働いている時にカフェを始めたいと思うようになりました。

栄養士のままでもいいんですけど管理栄養士免許を取得することにしました。

管理栄養士がいるカフェってインパクトあると思いませんか?

それに栄養士免許を取得して、現場の経験があることで、管理栄養士免許の受験資格を満たしているので受けないともったいないかなと思ったんです。

管理栄養士免許を取得後は、カフェを始めるための資金を貯めるよう大学の助手として5年間働きました。

助手として雇われたのですが、辞める前の最後の年はなぜか学生食堂に配属されました。

その時の調理の経験が今のカフェに役立っています。

すべてのひとがハッピーになれる、児島にないカフェを作りたい

──どのようなカフェを目指してお店を開いたのですか。

川西──

カフェ巡りが好きでさまざまなカフェを訪れていました。

spicaの内装は、私のお気に入りのカフェを手掛けた業者にお願いしました。

ごはんをしっかり食べられてスイーツもドリンクも充実していて、おしゃれなお店を目指しました。

店内はビタミンカラーのオレンジで統一しています。

元気が出て気持ちもハッピーになれるオレンジを基調としたインテリアや小物でまとめました。

キッチンアイテムもオレンジ

メニューは自分が食べたいなと思うものを提供しています。

毎日食べられて、ごはんもおかずもバランスよくあるメニュー。

食事だけでなく、スイーツもドリンクもあるお店にすることもこだわりました。

児島って食事もスイーツもドリンクも揃っているお店が少ないんです。

児島にそういったお店がないから、児島のひとは倉敷や岡山に行ってしまう。

私の地元だからというのもあるんですが、児島にないものを作りたくてこの地を選びました。

自然と体にやさしいメニューを作れる

──メニューを考えるときに意識していることはありますか?

川西──

毎日食べられる食事を意識しているので、Happy lunch(日替わり定食)のメインになるものは鶏、豚、魚など変わるようにしています。

spica bowl(丼もの)は週替わりですけど、同じメニューを繰り返しません。

多くても年に2回同じメニューが登場する程度です。

意識しているのはメニュー内容を変えることくらいですかね。
特別意識していなくても管理栄養士として、バランスの取れた食事を毎日提供するのが当たり前だと思っています。

毎日食べて健康になるのがspicaのランチです。

──塩の量や栄養価はあまり意識されないのですか。

川西──

栄養価は細かく考えていないですが、1日これくらい食べたら大丈夫だろうと、食材レベルで考えてメニュー作りをしています。

スープには根菜を入れたり、味付けにトマトを使ったり素材の味を活かすことで塩を減らせます。

味が濃すぎず毎日でも食べられるものであることが大切です。

今後の想い

──目指していることはありますか。

川西──

食事をおいしく食べていただけることが一番ですね。

お客様に「なにが入っていますか?」と聞かれたらしめしめと思っています。

おいしかったと思ってもらえた証拠です。

なにも隠しごとはないので聞かれたことにお答えしています。

他には紅茶人口を増やしたいですね。

カフェとなるとどうしてもコーヒーが選ばれがちじゃないですか。

コーヒーはもちろん、紅茶もおいしいよと伝えたいです。

さまざまな紅茶を味わっていただきたいためメニューには数多くの紅茶メニューをご用意しています。

提供:spica

新型コロナウイルス感染症の影響で最近は開催できていないですが、店や公民館で紅茶教室も行なっています。

食事以外ですと、ギャラリーとしてお店を使っていただきたいです。

壁に作品を飾れるようにしていまして、絵や写真などを展示していただけます。

まだ利用が少ないので、ギャラリーとしても使えることを知っていただきたいですね。

使い方は自分次第!ハッピーをお届けするカフェに行きませんか?

提供:spica

店に入ったときから店内のビタミンカラーで気持ちをハッピーにしてくれるspica。

メニューはすべて管理栄養士のオーナーの手作りで心も体も健康でハッピーに。

ランチでもカフェでもギャラリーでも使い方は自分次第!

ハッピーをお届けするカフェ、spicaに行きませんか?

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