ツインズ・前田健太 右前腕の炎症で今季2度目のIL入り

日本時間8月26日、ツインズはミゲル・サノーが父親産休リストから復帰したのに伴い、前田健太を10日間の故障者リストに登録したことを発表した。前田は同22日のヤンキース戦で今季21度目の先発登板に臨んだが、右前腕の張りを訴えて5回途中で降板。ロッコ・バルデリ監督は試合後に「ケンタはMRI検査を受けて故障の程度を判断することになる。彼をローテーションに戻すのに時間がかからないシナリオは今のところ見当たらない」と語り、前田の故障者リスト入りを示唆していた。

現在33歳の前田はツインズ2年目の今季、21試合に先発して106回1/3を投げ、6勝5敗、防御率4.66、113奪三振を記録。7月に5先発で防御率2.15と復調の兆しを見せたが、シーズンの大半は低調なピッチングが目立ち、防御率4.66、被打率.258、WHIP1.30はいずれもメジャー6年目で自己ワーストの数字となっている。サイ・ヤング賞投票で2位にランクインした昨季は.208だったBABIP(=インプレー打率)が.318に跳ね上がっているのも成績不振の原因の1つと言えるだろう。

今季の前田は5月下旬に右内転筋痛で2年ぶりの故障者リスト入り。6月中旬に戦列復帰を果たしたが、20試合を欠場した。今回の故障者リスト入りはそれに続いて今季2度目となる。右前腕の張りの程度など詳細は明らかにされておらず、戦列復帰の見込みなども不透明である。

ツインズは先発二本柱のうち、ホゼ・ベリオスを7月末のトレード・デッドラインでブルージェイズへ放出。これに加えて前田が戦列を離れることになり、ローテーションは大きく弱体化した。マイケル・ピネイダも左脇腹痛で戦列を離れており、今後しばらくのあいだはグリフィン・ジャックス、ベイリー・オーバー、チャーリー・バーンズといった今季デビューの新人やトレード・デッドラインでカージナルスから獲得したジョン・ガントを中心としてローテーションのやりくりをしていくことになる。

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