山下智久が海外ドラマ初主演! 人気漫画「神の雫」を世界規模の壮大なスケールで実写化

山下智久が、2022年に世界同時放送・配信するHuluオリジナル「Drops of God/神の雫(仮)」(全8話。開始日未定)で、海外ドラマ初主演を務めることが発表された。

原作は、亜樹直氏・作、オキモト・シュウ氏・画の大人気漫画「神の雫」。イメージを駆使した独特のワイン表現が話題を呼び、日本のワインブームに火をつけただけでなく、その人気は国境を越え、全世界シリーズ累計1500万部を突破。ガストロノミー(美食学)と高級ワインの世界、そして家族の宿命を描き、ワインの本場・フランスでも異例のセールスを記録中だ。このたび、仏・英・日の多言語ドラマシリーズとして実写化することとなった。

今作は、世界随一のグローバルテレビジョンスタジオであるレジェンダリー・テレビジョン(アメリカ)、高品質なテレビ番組を世界中の視聴者に届ける独立系製作配給会社のダイナミック・テレビジョン(アメリカ)、フランス国営放送局グループのフランス・テレヴィジオン、そしてHulu Japanの4社の共同製作で、8月からフランスで撮影を開始。その後、イタリア、日本でも撮影を行う予定となっている。

物語は、世界的に有名なレジェ・ワインガイドの創設者兼著者で、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェが東京の自宅で息を引き取るところから始まる。アレクサンドルの一人娘・カミーユは、9歳の時に両親が離婚して以来、父親に会っていなかったが、東京を訪れ、アレクサンドルの遺書を知る。それは、アレクサンドルが残した世界一とも言える膨大なワインコレクションをカミーユが相続するには、アレクサンドルの弟子で若く聡明なワイン評論家・遠峰一青との対決に勝たなければいけないというものだった。複雑な家族関係、相続、そしてワインへの愛が2人の若者を宿命の対決へと導いていく。フランスと日本を舞台に、壮大なスケールで描かれる繊細な人間ドラマが展開する。

18年の映画「サイバー・ミッション」で初めて海外作品に出演し、配信中の世界的ヒットドラマHuluオリジナル「THE HEAD」で熱演を見せるなど、世界で活躍の場を広げ続ける山下。山下が演じる、頭脳、容姿、そして才能に恵まれた完璧主義の一青は、日本の名家に生まれ、跡取りとしての義務を果たしてきたが、偶然か必然か、ワインに魅せられ運命を狂わせていくという役どころ。海外ドラマ初主演となる山下だが、制作陣に「多彩で完全なアーティスト。素晴らしい俳優でもあり、一青を演じるにふさわしいカリスマ性を持ち合わせている」と言わしめ、22年には大型映画「The Man From Toronto(原題)」の公開も控えている。

今作の出演に際し、山下は「『神の雫』という壮大であり、繊細な、僕にとってのワイン学のバイブルでもあるこの作品に出演させていただくことをとてもうれしく光栄に思います」と喜びを明かし、「ワインの魅力や奥深さ、そして人間模様、さまざまな要素が複雑に絡み合い、成り立つ奇跡を皆さまに感じてもらえるよう、真摯(しんし)に作品作りに向き合ってまいります」と意気込みを見せる。また、自身にとって海外での撮影が最長期となるが、「海外チームと心一つに同じ気持ちで、より良いものを作れるよう切磋琢磨(せっさたくま)していきます。僕自身も、遠峰一青という役を通して成長できるように頑張ってまいります」と前向きなメッセージを寄せる。

さらに、今回のドラマシリーズの大きな挑戦は、原作漫画に登場する神咲雫という男性のキャラクターが、フランス人女性・カミーユになっているところ。制作陣はその意図を「対決する2人の主人公の1人を若い女性にしたのは、シリーズを通して2人の対決に緊張感を持たせられると考えたからです。それに、2人の関係がより豊かになるだけでなく、優秀で経験豊富な一青と経験ゼロで素人のカミーユという2人の違いが際立ちます。また、主人公を男女にすることで、経験する感情も違うものになり、多くのドラマが生まれます」と語る。そんなカミーユ役には、フランスの新進気鋭の女優・フルール・ジェフリエを抜てき。オデット・ラスキン監督自らオーディションを行い、制作陣に逸材と評される魅力の持ち主だ。

原作者の亜樹氏はドラマ化について「『神の雫』をスタートさせた時、この漫画がワインの本場フランスで翻訳され、ヒットするなど予想だにしませんでした。それがかの国でドラマ化までされることになり、本当に感動しています。どのようなドラマになるか、一視聴者として楽しみです」と感慨深げな様子。

そして、Huluチーフコンテンツオフィサーの長澤一史氏は「作品に登場するワインさながらの、味わい深い魅力的な人間ドラマとしての脚本が仕上がりました。日本の漫画原作をベースにキャストも言語も国際色豊かな、より踏み込んだかつてない国際共同製作作品ならではの魅力を、皆さまにお届けできることを本当に楽しみにしています」とアピールしている。

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