専門誌による恒例の「ベスト・ツール」投票 大谷は3部門で1位

日本時間8月27日、アメリカの野球専門誌「ベースボール・アメリカ」は毎年恒例の「ベスト・ツール」投票の投票結果を発表した。これは同誌が1988年から各球団の監督を対象に行っているアンケートで、攻撃・守備・投球など様々なカテゴリーにおいて各リーグのトップ3を選出(昨年は短縮シーズンのため実施せず)。ここ数年は各球団のコーチやフロントで働くアナリストの意見も採用されている。現場で選手のプレーを観ている面々が投票するため、この「ベスト・ツール」に選ばれることは非常に価値があると言われている。

大谷翔平(エンゼルス)は「ベスト・パワー」(最もパワーのある打者)、「ファステスト・ベースランナー」(最も足の速い走者)、「モースト・エキサイティング・プレーヤー」(最もワクワクする選手)の3部門でア・リーグ1位に選出。「ベスト・チェンジアップ」部門でも2位に名を連ねたが、これはスプリッターが評価されたものとみられる。大谷以外の日本人選手は各部門のトップ3にランクインしなかった。

ナ・リーグの「ベスト・ディフェンシブ・サードベースマン」(最も守備が上手い三塁手)ではノーラン・アレナード(カージナルス)が7年連続で1位に選出。ア・リーグの「ベスト・ディフェンシブ・サードベースマン」と「ベスト・インフィールド・アーム」(最も肩が強い内野手)はマット・チャップマン(アスレチックス)、ナ・リーグの「ベスト・ベースランナー」(最も走塁が上手い走者)はトレイ・ターナー(ドジャース)、ナ・リーグの「ベスト・リリーバー」(最も優秀なリリーフ投手)はジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)がいずれも3年連続で1位となった。

この「ベスト・ツール」投票では攻撃・守備・投球など合計25個ものカテゴリーが投票対象となっている。各部門の1位とトップ3の顔ぶれは「ベースボール・アメリカ」のホームページで公開されている(https://www.baseballamerica.com/stories/mlb-best-tools-2021-managers-scouts-executives-vote-on-baseballs-best-talent/)ので、ぜひそちらをご覧いただきたい。

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