1000年に1度の大雨想定 新洪水ハザードマップ完成 上越市  13河川を追加

 上越市が新たに作成した洪水ハザードマップ(洪水災害予測地図)が完成し、今月、全戸配布された。近年多発する集中豪雨による想定を超えた水害を踏まえ、1000年に1度レベルの大雨を想定した13河川を加え、訓練や災害時の他、避難場所の確認などに活用を呼び掛けている。

 今回の新マップでは、1000年に1度レベルの大雨が22河川、30年に1度レベルの大雨が3河川で、それぞれ想定されている。追加された13河川の周辺エリアなどでは、前回平成31年の想定より浸水深がより深く、さらに浸水エリアも増えた。また、情報の伝わり方、受け取り方として、市や気象台、河川管理者が発信している災害情報について、どこがどのような手段で発信しているかを明記し、早めの情報収集に役立てられるようにした。 

今回完成した上越市洪水ハザードマップ。5月に一本化された災害時の警戒レベルも明記されている(上越市ホームページから)

 マップでは浸水深の他に浸水継続時間、指定避難場所一覧などの「知る」、防災ガイドを「学ぶ」「備える」の項目に分け、解説している。上越市危機管理課は「居住地、勤務先の想定をあらためて確認し、情報共有してほしい。今後は一年間で台風が最も多い季節。土砂災害ハザードマップと合わせて活用を」と呼び掛けた。

ハザードマップの一例(高田区、和田区、金谷区)。前回発表より浸水エリアや浸水深が増加している

 ハザードマップは上越市ホームページ(トップページから「暮らし・安全」、「災害への備え」からハザードマップへ)でも閲覧できる。

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