今秋には任期満了に伴い、衆議院議員選挙が行われます。
ところがこのコロナ禍の中、政治家の皆さんの声を生で聞く機会は少なくなっています。
選挙は私たちの一票を国政に反映させる大切な機会なので、より多くの情報を集めてベストの選択をしたいとお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その方法の一つとして、今回は国会議員の方々のYouTubeをまとめました。ぜひご参考にしてください。
YouTubeを通して、国会議員が案外身近な存在だと親近感を抱けるかもしれませんよ。
【自由民主党】河野太郎衆議院議員
最初に紹介するのは、河野氏のYouTubeチャンネル「Kono TaroGomame」です。
河野氏はTwitter・YouTubeともに国会議員で一番多いフォロワー数を獲得しています。
YouTube動画の配信頻度は1か月に1回程度ですが、視聴回数は時には100万回を超えることもあり、フォロワーからの注目度が伺えます。
現在の主な配信内容は、約1時間ほど続けて生放送される番組「たろうとかたろう」がメインです。
ライブ中コメントからリアルタイムでされる質問に答えたり、食事をしながら雑談をしたりとざっくばらんに振る舞う姿には国会での姿と違う印象を受ける方もいらっしゃるかもしれませんね。
放送中に起こるちょっとしたアクシデントに対応する河野氏の姿も、ライブ配信だからこそ見られる姿ですね。
【立憲民主党】松原仁衆議院議員
松原氏のYouTubeチャンネル名は「松原仁のジンジンちゃんねる」。
動画の内容は、主に毎回テーマを設け、その道のスペシャリストをゲストに迎えてテーマについての話を聞いたり、深堀りしたりするものが多くなっています。
最近では、消費税減税についてや離島の医療問題・ウイグルの人権問題などのテーマを、専門家の解説を通して紹介しています。
一方、大学生を事務所に招いて政党の選択についてざっくばらんに座談会を催すなど、若者が積極的に政治へ参加することへの取り組みを行っています。
また、コロナ禍で推奨されているリモートワークについて、離島で生計を立てながら新たなビジネスチャンスを模索する提言なども発信しています。
動画は約15分ほどの長さのものが多いので、スキマ時間に見ることもできますね。
【公明党】伊藤孝江参議院議員
兵庫県選挙区から24年ぶりに公明党の議席を獲得した伊藤氏は「たかちゃんねる」というYouTubeチャンネルを運営しています。
動画では、女性議員の立場から積極的に情報を発信しています。
内容を見てみると、不妊治療支援や乳がんの早期発見への取り組みの解説、女性特有の健康問題、児童虐待防止への取り組みや養育費の不払い問題といった女性に向けた内容が多く見受けられます。
他には、伊藤氏が地元兵庫県の公明党コロナウイルスワクチン接種対策本部長に就かれたことで、安全でスムーズなワクチン接種を呼びかける動画を公開しています。
【共産党】小池晃参議院議員
JCPサポーター(SNS等を通じてサポーターと双方向の政治を目指す制度)と小池氏がコラボしているYouTubeチャンネルが「YouTuber小池晃」です。
動画の内容は、小池氏が注目している話題を中心に意見を発信しているものです。
政治家をゲストに呼んでの議論や、自らの国会での発言を配信した番組が再生数を多く獲得しています。
最近は、「東京TALK」と題して、共産党から都議選に立候補する予定の方を紹介していました。
他にも、LGBTQ差別といった差別問題や地域に密着した話題を取り上げて、その問題に共産党の方々がどのように取り組んでいるのかを詳しく発信しています。
政治活動だけでなく、プライベートなどの内容も散りばめられています。
【国民民主党】玉木雄一郎衆議院議員
国民民主党党首である玉木氏のYouTubeチャンネル名は「たまきチャンネル」。
玉木氏は昔からYouTubeでの情報発信に力を入れてきた「元祖国会議員YouTober」とも呼ばれる人物です。
「たまきチャンネル」の動画投稿頻度も積極的で、多い時は週2~3回新しい動画が公開されています。
動画では、現在話題性の高い事柄などについて説明や解説をしています。
「たまきチャンネル」では、難しい話題を取り上げるときも、玉木氏自身の言葉でそれらを噛み砕いて説明しています。
最近では、衆院議院運営委員会において、新型コロナウイルスのデルタ株対策について担当大臣への提案や質問の様子が公開されています。
また、党首討論の様子を準備編・実際の討論編・後日解説編の3部作に分けて公開していたりと、討論そのもの以外にも国会議員のリアルな仕事の一端が垣間見えますね。
【日本維新の会】音喜多駿参議院議員
毎日ブログを更新する「ブロガー議員」として活動している、日本維新の会参議院議員・音喜多氏のYouTubeチャンネルが「音喜多駿のブイログV-LOG!」です。
動画はほぼ毎日新しいものが公開されています。
その内容は新聞やマスコミで扱われている最新の政治ネタの解説が主になりますが、時折自身の経験や基づいた熱い主張をプライベートを交えながら語っています。
最近では新型コロナウィルスのワクチン2回目を接種したときの体調経過を、リアルタイムでレポートされています。
語気や滑舌の良さから動画ではエネルギッシュさを感じさせる音喜多氏。
YouTubeの他にもTwitterやInstagram、そして今でも更新中のブログなど、日々の政治活動にネットをフル活用しているようです。
【社民党】福島瑞穂参議院議員
社民党党首・福島氏の公式チャンネル名は「福島みずほ」です。
動画の更新は大体一週間に一度のペースで行われているようです。
公開される動画は国会における福島氏の活動・発言内容や街頭演説、記者会見など多彩な内容になっています。
特に毎月一回配信している「今夜もフェミテレビ」では福島氏・社民党員をはじめ、様々な分野で活動しておられる女性フェミニストを迎え、色々な議題について1時間半ほど語り合います。
党首という立場から離れて議論し合う福島氏は、普段論戦を交わす姿とはまた違う新鮮な一面が見れるかもしれません。
【れいわ新選組】船後靖彦参議院議員
れいわ新選組の船後氏の公式YouTubeチャンネル名は「船後靖彦事務所」です。
船後氏は難病の筋委縮性側索硬化症(ALS)を発症されており、言葉を発することが難しい状況の中、国会では初めてとなる電子機器を通じた音声や代読者による質疑で議員活動を行っています。
公開中の動画では、北朝鮮による拉致問題についての質疑や読書バリアフリー法についての質疑など、船後氏の国会における活動の様子が紹介されています。
船後氏は自身の経験と活動を通して、「障害の有無を問わず、誰もが幸せになれる社会を創る」ための活動をYouTubeを通して発信しているそうです。
【NHK党】浜田聡参議院議員
NHK党・浜田氏のYouTubeチャンネル名は「参議院議員 浜田聡」です。
NHK党は略称で、正式名称「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は、「NHKから国民を守る党」から複数回の党名変更を経て、現在の党名へと変遷しています。
浜田氏の動画内容もNHKや放送法に関する情報発信が多いのですが、国会会期中は質疑や答弁について紹介したり解説をしたりしています。
また、国会議員としての活動以外では非常勤医師として医療に従事されており、最近では新型コロナウイルス関連の情報を発信することも多くなっています。
国会議員のYouTubeで政治のことをもっと知ろう!
国会議員の方々のYouTubeを紹介してまいりました。
今秋には私たちの生活を左右する衆議院議員選挙が行われます。
政治や選挙と聞けばやっぱり難しくてとっつきにくい、と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆者は国会議員YouTuberの動画を見て、その熱心さに驚く一方で、親しみを感じることもありました。
あなたにも新しい発見があるばいいなと思います。
政治家や政党がいい街を作ってくれることを応援する意味でも、まずは政治家のYouTubeを見てみるのも1つの手かもしれませんね。
(執筆協力:Manabu 1971)